こんにちは。浮世絵担当の山田です。
昨日は立春、暦の上では春になりました。
春の光は感じられますが、まだまだ朝晩厳しい寒さ、
来週も東京では雪の予想が出ています。
インフルエンザもはやっているようなので、お気をつけください。
今月のラインナップ
*****************************
特集: 江戸から東京へ
新入荷作品: 広重、巴水など
*****************************
本日から浮世絵の展覧会「江戸から東京へ~広重・清親を中心に~」がスタートしました。
浮世絵はその時代の風俗や風景を描きだしています。
江戸から東京へその呼び名が変わる歴史の流れの中で、人々の暮らしや風景はどう変わっていったのでしょうか?
「上野」「両国」「芝」など街ごとに「江戸」、「東京」の浮世絵で見ていく展覧会です。
「江戸から東京へ~広重・清親を中心に~」
2016年2月5日(金)~15日(月) 会期中無休 入場無料 展示販売いたします。
http://www.syukado.jp/feature/2016/02/edo-tokyo.html
例えば、「上野」は昇亭北寿の作品を展示しています。
北寿「東叡山麓不忍池弁財天図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-440/Hokuju/Benzaiten-Shrine-of-Shinobazu-Pond
昇亭北寿は北斎の門人。当時から「浮絵」上手といわれ、西洋画のような奥行きのある描き方を得意とし、
この浮世絵にもあるようにキュビズムを思い起こさせるような作風のものもあります。
ちなみに不忍池についてですが、寛永寺の開祖である慈眼大師・天海は、
不忍池を琵琶湖に見立て、さらに竹生島になぞらえ弁天島を築かせ、
そこに弁天堂を作ったそうです。
明治の「上野」では清親の作品を展示しています。
小林清親 「池の端花火」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-356/Kobayashi-Kiyochika/Fireworks-at-Ikenohata
そして、「芝」は同じく増上寺をえがいた広重、巴水の作品を展示しています。
広重 「名所江戸百景 増上寺塔赤羽根」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-038/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--The-Pagoda-of-Zojoji-Temple-at-Akabane
川瀬巴水 「芝増上寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-181/Kawase-Hasui/Snow-at-Zojoji-Temple--Shiba
江戸城の鬼門封じとして置かれた上野寛永寺に対し、裏鬼門に配されたのが芝の増上寺です。
寛永寺の五重塔は現在も上野動物園内で見ることができますが、
増上寺の五重塔は戦災によって焼失してしまいました。いずれも在りし日の姿を偲ばせる作品です。
昨日は立春、暦の上では春になりました。
春の光は感じられますが、まだまだ朝晩厳しい寒さ、
来週も東京では雪の予想が出ています。
インフルエンザもはやっているようなので、お気をつけください。
今月のラインナップ
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特集: 江戸から東京へ
新入荷作品: 広重、巴水など
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本日から浮世絵の展覧会「江戸から東京へ~広重・清親を中心に~」がスタートしました。
浮世絵はその時代の風俗や風景を描きだしています。
江戸から東京へその呼び名が変わる歴史の流れの中で、人々の暮らしや風景はどう変わっていったのでしょうか?
「上野」「両国」「芝」など街ごとに「江戸」、「東京」の浮世絵で見ていく展覧会です。
「江戸から東京へ~広重・清親を中心に~」
2016年2月5日(金)~15日(月) 会期中無休 入場無料 展示販売いたします。
http://www.syukado.jp/feature/2016/02/edo-tokyo.html
例えば、「上野」は昇亭北寿の作品を展示しています。
北寿「東叡山麓不忍池弁財天図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-440/Hokuju/Benzaiten-Shrine-of-Shinobazu-Pond
昇亭北寿は北斎の門人。当時から「浮絵」上手といわれ、西洋画のような奥行きのある描き方を得意とし、
この浮世絵にもあるようにキュビズムを思い起こさせるような作風のものもあります。
ちなみに不忍池についてですが、寛永寺の開祖である慈眼大師・天海は、
不忍池を琵琶湖に見立て、さらに竹生島になぞらえ弁天島を築かせ、
そこに弁天堂を作ったそうです。
明治の「上野」では清親の作品を展示しています。
小林清親 「池の端花火」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-356/Kobayashi-Kiyochika/Fireworks-at-Ikenohata
そして、「芝」は同じく増上寺をえがいた広重、巴水の作品を展示しています。
広重 「名所江戸百景 増上寺塔赤羽根」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-038/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--The-Pagoda-of-Zojoji-Temple-at-Akabane
川瀬巴水 「芝増上寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-181/Kawase-Hasui/Snow-at-Zojoji-Temple--Shiba
江戸城の鬼門封じとして置かれた上野寛永寺に対し、裏鬼門に配されたのが芝の増上寺です。
寛永寺の五重塔は現在も上野動物園内で見ることができますが、
増上寺の五重塔は戦災によって焼失してしまいました。いずれも在りし日の姿を偲ばせる作品です。
巴水の作品は東京二十景の中の一枚。建物の赤と雪の白のコントラストが美しい、関東大震災後の巴水の代表作です。
震災後は都市の近代化が進んでいき、その様子を描くことがこのシリーズのコンセプトだったのですが、
蓋を開けてみると圧倒的に人気を集めたのがこの江戸情緒あふれる芝増上寺の姿。
巴水の作品の中では1番多く、3000部摺られたといわれています。
実際にこうした江戸情緒を客は求めていたとも言え、この作品後、同様の画風の作品が多く制作されました。
この他、雪景色や隅田川界隈などテーマごとに展示しています。
昨年からブームになっている清親の光線画も展示していますので、ぜひお越しください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「六十余州名所図会 隠岐 焚火の社」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-040-02/Hiroshige/Famous-Views-of-the-60-odd-Provinces--Oki
広重 「蘆に都鳥 短冊」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-032-01/Hiroshige/Reeds-and-Black-headed-Gulls
国芳「准漢舩遊び」
貞房 「東都両国夕涼ミ図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-005/Sadafusa/Firewoks-at-Ryogoku-Bridge
芳艶 「本朝武者鏡 二位の尼」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-025/Yoshitsuya/Mirror-of-Warriors-of-Japan--Taira-no-Tokiko
川瀬巴水 「三宝寺池(石神井)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-027/Kawase-Hasui/Sampoji-Pond-of-Shakujii-in-Nerima
つひの雛型(北斎)(3図)、すゑ都無花(2図)ほか
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-049//Tsui-no-Hinagata--Suetsumuhana-and-more
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
「太田記念美術館」がリニューアルオープンしました。
「生誕290年記念 勝川春章 -北斎誕生の系譜」
2月2日(火)~3月27日(日)
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H280203kastsukawashunsho.html
浮世絵の専門美術館、しかも原宿という立地で外国人のかたも多く訪れる美術館です。
畳にあがって展示を観るコーナーもあって寛げます。
リニューアル後の第一弾は葛飾北斎が若いころ門を叩き、浮世絵師として世に出るきっかけとなった「勝川春章」の展覧会です。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
10年ぶりの日本人力士優勝で沸いた大相撲1月場所。今回は力士が描かれた浮世絵です。
国貞二代「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-009/Kunisada-II/Yakusha-e
濡髪長五郎(ぬれがみ ちょうごろう)と放駒長吉(はなれごま ちょうきち)という二人の力士が描かれています。「長」が付く名前がふたりいるので、「双蝶々(ふたつちょうちょう)」というタイトルがついているのです。
【編集後記】
今月は現在開催中の「江戸から東京へ」と猫の作品を一堂に集めて展示する「猫れくしょん」(2/22~2/26)と2本の展覧会を実施します。
猫の展覧会は開催を決めたとたん、猫の作品が秋華洞に集まり出す・・・という不思議なこと?が起こっています。
猫好きでおなじみの国芳のほか、芳藤の可愛いおもちゃ絵、芳年、清親、藤田嗣治、
池永康晟(参考作品)などさまざまな絵師・作家の猫を展示いたします。
ギャラリーで皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
震災後は都市の近代化が進んでいき、その様子を描くことがこのシリーズのコンセプトだったのですが、
蓋を開けてみると圧倒的に人気を集めたのがこの江戸情緒あふれる芝増上寺の姿。
巴水の作品の中では1番多く、3000部摺られたといわれています。
実際にこうした江戸情緒を客は求めていたとも言え、この作品後、同様の画風の作品が多く制作されました。
この他、雪景色や隅田川界隈などテーマごとに展示しています。
昨年からブームになっている清親の光線画も展示していますので、ぜひお越しください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「六十余州名所図会 隠岐 焚火の社」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-040-02/Hiroshige/Famous-Views-of-the-60-odd-Provinces--Oki
広重 「蘆に都鳥 短冊」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-032-01/Hiroshige/Reeds-and-Black-headed-Gulls
国芳「准漢舩遊び」
貞房 「東都両国夕涼ミ図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-005/Sadafusa/Firewoks-at-Ryogoku-Bridge
芳艶 「本朝武者鏡 二位の尼」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-025/Yoshitsuya/Mirror-of-Warriors-of-Japan--Taira-no-Tokiko
川瀬巴水 「三宝寺池(石神井)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-027/Kawase-Hasui/Sampoji-Pond-of-Shakujii-in-Nerima
つひの雛型(北斎)(3図)、すゑ都無花(2図)ほか
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-049//Tsui-no-Hinagata--Suetsumuhana-and-more
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
「太田記念美術館」がリニューアルオープンしました。
「生誕290年記念 勝川春章 -北斎誕生の系譜」
2月2日(火)~3月27日(日)
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H280203kastsukawashunsho.html
浮世絵の専門美術館、しかも原宿という立地で外国人のかたも多く訪れる美術館です。
畳にあがって展示を観るコーナーもあって寛げます。
リニューアル後の第一弾は葛飾北斎が若いころ門を叩き、浮世絵師として世に出るきっかけとなった「勝川春章」の展覧会です。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
10年ぶりの日本人力士優勝で沸いた大相撲1月場所。今回は力士が描かれた浮世絵です。
国貞二代「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-009/Kunisada-II/Yakusha-e
濡髪長五郎(ぬれがみ ちょうごろう)と放駒長吉(はなれごま ちょうきち)という二人の力士が描かれています。「長」が付く名前がふたりいるので、「双蝶々(ふたつちょうちょう)」というタイトルがついているのです。
【編集後記】
今月は現在開催中の「江戸から東京へ」と猫の作品を一堂に集めて展示する「猫れくしょん」(2/22~2/26)と2本の展覧会を実施します。
猫の展覧会は開催を決めたとたん、猫の作品が秋華洞に集まり出す・・・という不思議なこと?が起こっています。
猫好きでおなじみの国芳のほか、芳藤の可愛いおもちゃ絵、芳年、清親、藤田嗣治、
池永康晟(参考作品)などさまざまな絵師・作家の猫を展示いたします。
ギャラリーで皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
浮世絵担当 山田亜紀子
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
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*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
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http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
明けましておめでとうございます。
浮世絵担当の山田です。
今年も浮世絵にまつわるエピソードや展覧会情報をご紹介していきますので、
どうぞよろしくお願いします。
今月のラインナップ
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特集: 雪景色の浮世絵あれこれ
新入荷作品:北斎、広重、巴水など
*****************************
今年は暖冬と思いきや、東京地方、今週はいきなり積雪でのスタートになりました。
そこで、「雪景色」の浮世絵を集めてみました。
広重晩年の傑作からは雪の白さがまぶしいこちら。
広重「名所江戸百景 日本橋雪晴」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-469/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Clearing-after-Snow
シリーズ1景目をかざるこちらの作品は富士山、朝日、江戸城も描かれ、
エネルギーに満ち溢れた作品です。
橋の上には東海道を上ろうとする大名行列が。
英泉との共作の街道物からはこの作品。
広重 「木曽街道六拾九次之内 大井」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-168/Hiroshige/Sixty-nine-Stations-of-Kiso-Kaido--Oi
描かれているのは甚平坂付近。右手の松の木の後方の山は恵那山。
左の手前は笠置山でその奥に木曽の山々が見えます。
日が暮れ、しんしんと雪が降る中、先を急ぐ人々。
降る雪の表現に胡粉や鉛白を使っていたそうです。
なんだか寒さより、あったかさを感じさせる雪景色はこちら。
広重二代「名所江戸百景 びくにはし雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-011/Hiroshige-II/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Bikuni-Bridge-in-Snow
まず、左手にある大きい看板「山くじら」。
これは猪の肉のことで、鍋にして出していたそうです。
そして、右手にある店は○やき、十三里と看板があるのは、焼き芋屋。
芋を切ると丸型になり、
味は栗(九里)より(四里)うまいということで、
九里と四里を合わすと「十三里」という洒落なのです。
さらに、天秤で箱をかついでいるのは「おでん屋」とか。
なんとなく人が集まってきそうな暖かい雰囲気。
冷たい雪も暖かい冬の味覚を味わう演出?
こちらも広重二代の雪の名品。
広重二代 「東都三十六景 霞ヶ関雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-02/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Kasumigaseki-in-Snow
広重二代 東都三十六景 湯しま天神
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-01/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Yushima-Shrine
雪といえば、川瀬巴水も多く描いています。
中でも有名なのが、
川瀬巴水「芝増上寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-583/Kawase-Hasui/Snow-at-Zojoji-Temple--Shiba
巴水の作品の中でも一番多く、3000枚は売れたとも言われる人気作。
雪の白と増上寺の赤のコントラストが絶妙です。
雪景色は巴水の作品の中でも人気モチーフ、このほかにも沢山あります。
「冨士乃雪晴(田子乃浦)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-02/Kawase-Hasui/Mt.-Fuji-in-the-Snow
「神戸長田神社(八雲橋)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-01/Kawase-Hasui/Nagata-Shrine-in-Kobe
「雪乃向島」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-434/Kawase-Hasui/Mukojima-in-the-Snow
こうやって色々見ていると「雪景色」と一言で言ってもさまざまな表情があることが分かります。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
北斎「仮名手本忠臣蔵 十一段」
「東海道五十三次 吉原」
広重「京都名所之内 嶋原出口之柳」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-561/Hiroshige/Famous-Views-of-Kyoto--Willow-of-Shimabara
広重「東海道五十三次之内 宮」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-577/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Miya
広重「名所江戸百景 日本橋江戸ばし」
広重「六十余州名所図会 隠岐 焚火の社」
国芳「義経十九臣」
貞房「東都両国夕涼ミ図」
芳年「勇の寿 河原崎権十郎」
「月百姿 烟中月」
「本朝武者鏡 二位の尼」
巴水「根津権現の雪」
「木場の雪」
「井之頭の春の夜」
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
さて、今回は秋華洞の展覧会をご紹介します。
江戸から東京へ~広重・清親を中心に~
2016年2月5日(金)~15日(月) 会期中無休
場所:ぎゃらりい秋華洞
※ 展示・販売いたします。
http://www.syukado.jp/feature/2016/02/edo-tokyo.html
浮世絵はその時代の風俗や風景を描きだしています。
江戸から東京へその呼び名が変わる歴史の流れの中で、
人々の暮らしや風景はどう変わっていったのでしょうか?
「上野」「両国」「芝」など街ごとに「江戸」、「東京」の浮世絵で見ていきます。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
三代豊国(国貞)「日本駄右衛門 澤むら訥升」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-241/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e--Nippon-Daemon
羽子板に描かれたお正月らしい図柄です。
日本駄右衛門は今月国立劇場で上演中の「小春穏沖津白浪―小狐礼三―」、新橋演舞場で上演中の「白浪五人男」の登場人物で、大盗賊なのです。
【編集後記】
新春、1本目のメルマガをお届けしました。
浮世絵の展覧会については2月に風景画の展覧会を予定していますが、
そのほかにも色々なテーマで開催したいと思います!ぜひお楽しみに。
浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
浮世絵担当の山田です。
今年も浮世絵にまつわるエピソードや展覧会情報をご紹介していきますので、
どうぞよろしくお願いします。
今月のラインナップ
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特集: 雪景色の浮世絵あれこれ
新入荷作品:北斎、広重、巴水など
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今年は暖冬と思いきや、東京地方、今週はいきなり積雪でのスタートになりました。
そこで、「雪景色」の浮世絵を集めてみました。
広重晩年の傑作からは雪の白さがまぶしいこちら。
広重「名所江戸百景 日本橋雪晴」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-469/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Clearing-after-Snow
シリーズ1景目をかざるこちらの作品は富士山、朝日、江戸城も描かれ、
エネルギーに満ち溢れた作品です。
橋の上には東海道を上ろうとする大名行列が。
英泉との共作の街道物からはこの作品。
広重 「木曽街道六拾九次之内 大井」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-168/Hiroshige/Sixty-nine-Stations-of-Kiso-Kaido--Oi
描かれているのは甚平坂付近。右手の松の木の後方の山は恵那山。
左の手前は笠置山でその奥に木曽の山々が見えます。
日が暮れ、しんしんと雪が降る中、先を急ぐ人々。
降る雪の表現に胡粉や鉛白を使っていたそうです。
なんだか寒さより、あったかさを感じさせる雪景色はこちら。
広重二代「名所江戸百景 びくにはし雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-011/Hiroshige-II/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Bikuni-Bridge-in-Snow
まず、左手にある大きい看板「山くじら」。
これは猪の肉のことで、鍋にして出していたそうです。
そして、右手にある店は○やき、十三里と看板があるのは、焼き芋屋。
芋を切ると丸型になり、
味は栗(九里)より(四里)うまいということで、
九里と四里を合わすと「十三里」という洒落なのです。
さらに、天秤で箱をかついでいるのは「おでん屋」とか。
なんとなく人が集まってきそうな暖かい雰囲気。
冷たい雪も暖かい冬の味覚を味わう演出?
こちらも広重二代の雪の名品。
広重二代 「東都三十六景 霞ヶ関雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-02/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Kasumigaseki-in-Snow
広重二代 東都三十六景 湯しま天神
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-01/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Yushima-Shrine
雪といえば、川瀬巴水も多く描いています。
中でも有名なのが、
川瀬巴水「芝増上寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-583/Kawase-Hasui/Snow-at-Zojoji-Temple--Shiba
巴水の作品の中でも一番多く、3000枚は売れたとも言われる人気作。
雪の白と増上寺の赤のコントラストが絶妙です。
雪景色は巴水の作品の中でも人気モチーフ、このほかにも沢山あります。
「冨士乃雪晴(田子乃浦)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-02/Kawase-Hasui/Mt.-Fuji-in-the-Snow
「神戸長田神社(八雲橋)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-01/Kawase-Hasui/Nagata-Shrine-in-Kobe
「雪乃向島」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-434/Kawase-Hasui/Mukojima-in-the-Snow
こうやって色々見ていると「雪景色」と一言で言ってもさまざまな表情があることが分かります。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
北斎「仮名手本忠臣蔵 十一段」
「東海道五十三次 吉原」
広重「京都名所之内 嶋原出口之柳」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-561/Hiroshige/Famous-Views-of-Kyoto--Willow-of-Shimabara
広重「東海道五十三次之内 宮」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-577/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Miya
広重「名所江戸百景 日本橋江戸ばし」
広重「六十余州名所図会 隠岐 焚火の社」
国芳「義経十九臣」
貞房「東都両国夕涼ミ図」
芳年「勇の寿 河原崎権十郎」
「月百姿 烟中月」
「本朝武者鏡 二位の尼」
巴水「根津権現の雪」
「木場の雪」
「井之頭の春の夜」
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
さて、今回は秋華洞の展覧会をご紹介します。
江戸から東京へ~広重・清親を中心に~
2016年2月5日(金)~15日(月) 会期中無休
場所:ぎゃらりい秋華洞
※ 展示・販売いたします。
http://www.syukado.jp/feature/2016/02/edo-tokyo.html
浮世絵はその時代の風俗や風景を描きだしています。
江戸から東京へその呼び名が変わる歴史の流れの中で、
人々の暮らしや風景はどう変わっていったのでしょうか?
「上野」「両国」「芝」など街ごとに「江戸」、「東京」の浮世絵で見ていきます。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
三代豊国(国貞)「日本駄右衛門 澤むら訥升」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-241/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e--Nippon-Daemon
羽子板に描かれたお正月らしい図柄です。
日本駄右衛門は今月国立劇場で上演中の「小春穏沖津白浪―小狐礼三―」、新橋演舞場で上演中の「白浪五人男」の登場人物で、大盗賊なのです。
【編集後記】
新春、1本目のメルマガをお届けしました。
浮世絵の展覧会については2月に風景画の展覧会を予定していますが、
そのほかにも色々なテーマで開催したいと思います!ぜひお楽しみに。
浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
こんにちは。浮世絵担当の山田です。
1年は早いですね。
年末になる前に徐々に大掃除ならぬ、小掃除?をしようと思っていたのですが、
あっという間に年末が近づいてきました。
原稿を書いたり、文書のやり取りが多いため、
どうしても紙類がたまってしまうのですが、
日々、かたづけてすっきりした気分で毎日を過ごそうと思っています。
さて、秋華洞は12月26日から新年1月5日まで冬季休業となります。
何卒よろしくお願いいたします。
今月のラインナップ
*****************************
特集: 真冬の幽霊画展
新入荷作品:広重、巴水など
*****************************
先週金曜日からスタートした「真冬の幽霊画展」。
銀座の街がクリスマスのイルミネーションに彩られるシーズンに「幽霊」という逆の発想ですが、
おかげさまで、初日の開店時間から多くのお客様にお越しいただいています。
今回の内容は池永康晟、岡本東子、中原亜梨沙、鈴木博雄、内田すずめという5人の現代作家の幽霊画とともに、
秋華洞所蔵の幽霊の掛け軸、浮世絵も一堂に展示しています。
「真冬の幽霊画展」
会期:12月11日(金)~19日(土) 会期中無休 場所:ぎゃらりい秋華洞
時間:10:00~18:00(平日) 11:00~18:00(日・祝) 入場無料 展示販売いたします。
幽霊は初めてという池永さんの作品や、なんと、子供のころ本人が見た!幽霊を描いたという、
岡本東子さんの「暗がり」など、寒い季節にさらにゾクゾクさせる
まさに恐怖のエンターテイメントになっています。
歌舞伎の東海道四谷怪談上演の際は関係者で関連の寺社に参拝するのが習わしですが、
秋華洞でも氏神様の日枝神社に御祓いと展覧会の成功を祈願してまいりました。
さて、今回の展覧会、浮世絵も数点展示していますが、その中から一点ご紹介します。
国芳 「源頼光公館土蜘蛛妖怪図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-428/Kuniyoshi/The-Earth-Spider-Generates-Monsters-at-the-Mansion-of-Lord-Minamoto-Yorimitsu-
病で床についている源頼光と囲碁を打つ四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)。
背景の暗闇には妖怪たちが東西に分かれ合戦しています。
表向きは平安時代の武将、源頼光による土蜘蛛退治を描いたものですが、実は天保改革の風刺画といわれています。
妖術に苦しめられているのは頼光と見せかけて実は、将軍・徳川家慶。
国家危急の時に惰眠をむさぼっているとの批判が込められているそうです。
主君が危機だと言うのにソッポ向く卜部季武と見せかけ、天保の改革の中心人物、老中・水野忠邦。
妖怪たちも天保の改革の被害者たちの風刺。
富くじが禁止された富くじ妖怪、
歯のないろくろ首には歯なし→噺など寄席の禁止を恨んだものだとか。
なお、卜部季武以外のの四天王は
渡辺綱(碁を打つ右の人物)は老中、真田幸貫
坂田金時(碁を打つ左の人物)は老中、堀田正睦
碓井貞光(左端の人物)は老中、土井利位と解釈されています。
この風刺画に不満がたまっていた江戸庶民は狂喜、あまりの評判に処分を恐れた版元は自主的に絵を回収し、
版木も削り落としたようですが、数種の異版があります。(今回展示は異版)
一方、大評判となったこのテーマに別の版元が別の絵師に描かせます。
国周「頼光館土蜘怪異做図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-405/Kunichika/Tsuchigumo-Appearing-in-the-House-of-Minamoto-no-Yorimitsu
貞秀 「源頼光公舘土蜘作妖怪図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-061/Sadahide/The-Earth-Spider
さて、この天保の改革では浮世絵自体も取り締まりの対象でした。
天保13年に出された出版統制令で、遊女の浮世絵や、歌舞伎役者の似顔、
名前、紋などを浮世絵をとして描くことが禁じられました。
浮世絵師はこの制限の中で、判じ絵など独自の工夫で浮世絵を生み出してゆくのです。
国芳の反骨精神が生んだともいえるこの傑作。
この反骨精神が国芳人気の大きな要因とも言えるでしょう。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「名所江戸百景 鎧の渡し小網町」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-439/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Yoroi-Ferry--Koami-cho-
広重「冨士三十六景 鴻之臺戸根川」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-495/Hiroshige/Thirty-six-Views-of-Mt.-Fuji--Wild-Goose-Hill-and-the-Tone-River
広重「冨士三十六景 伊豆の山中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-560/Hiroshige/Thity-six-Views-of-Mt.-Fuji--Mt.-Fuji-Seen-from-Izu
国芳「牛若丸」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-514/Kuniyoshi/Ushiwakamaru
国芳「頼朝公冨士之街狩図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-505/Kuniyoshi/Minamoto-Yoritomo-s-Hunting-Party-on-the-Plain-of-Mount-Fuji
国芳「武田上杉川中嶋大合戦図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-521/Kuniyoshi/Battle-of-Kawanakajima
国芳「五十三駅 岡崎」(近日アップ予定)
芳虎 「東京蒸気車之図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-485/Yoshitora/The-steam-locomotive-in-Tokyo
周延 「足柄山中山姥怪童丸」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-517/Chikanobu/Mountain-Witch-and-Kaidomaru-in-Mt.-Ashigara
芳年 「月百姿 金時山の月」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-551/Yoshitoshi/One-Hundred-Aspects-of-the-Moon--Moon-of-Mt.-Kintoki
巴水「芝増上寺」(近日アップ予定)
鏑木清方 「美人【色紙】」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-173//Beauty
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
「伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ― HAPPYな日本美術 ―」
於:山種美術館
2016年1月3日(日)~3月6日(日)
http://www.yamatane-museum.jp/exh/next.html
来年は伊藤若冲 生誕300年の節目の年、そして、展覧会ではユーモアあふれる国芳の戯画も展示されるとか。
新年から楽しい日本画でほっこりして、HAPPYな1年でいきたいですね。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国周 「花揃見立六歌仙 大伴黒主」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-508-02/Kunichika/Yakusha-e
六歌仙のひとり、大伴黒主(おおとものくろぬし)。
今月歌舞伎座で上演中の「重戀雪関扉」。
その中で大坂の関守、関兵衛、実は天下をねらう大悪人の公家、
大伴黒主という役で出てきます。
尾上松緑さん演じる豪快な敵役(国崩しともいいます)と
坂東玉三郎さん演じる傾城墨染実は小町桜の精の幻想的な踊りが楽しみです。
それにしても、六歌仙なのに悪役とは...。
名前に入っている「黒」のイメージでしょうか?
【編集後記】
今月、浮世絵ぎゃらりいのスマホ版を開設しました。
外出先でも気軽に浮世絵をごらんいただけるようになりました。
また、カード決済で分割の利用が可能になりました。
この他、「サイトにこんなコンテンツがあるといいな」、
「ここが使いづらいので改善してほしい」、などご要望有りましたら、ぜひお問い合わせください。
今年も一年間、ありがとうございました。皆様にとって来年がよい年でありますように。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
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営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
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*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
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*Facebook
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1年は早いですね。
年末になる前に徐々に大掃除ならぬ、小掃除?をしようと思っていたのですが、
あっという間に年末が近づいてきました。
原稿を書いたり、文書のやり取りが多いため、
どうしても紙類がたまってしまうのですが、
日々、かたづけてすっきりした気分で毎日を過ごそうと思っています。
さて、秋華洞は12月26日から新年1月5日まで冬季休業となります。
何卒よろしくお願いいたします。
今月のラインナップ
*****************************
特集: 真冬の幽霊画展
新入荷作品:広重、巴水など
*****************************
先週金曜日からスタートした「真冬の幽霊画展」。
銀座の街がクリスマスのイルミネーションに彩られるシーズンに「幽霊」という逆の発想ですが、
おかげさまで、初日の開店時間から多くのお客様にお越しいただいています。
今回の内容は池永康晟、岡本東子、中原亜梨沙、鈴木博雄、内田すずめという5人の現代作家の幽霊画とともに、
秋華洞所蔵の幽霊の掛け軸、浮世絵も一堂に展示しています。
「真冬の幽霊画展」
会期:12月11日(金)~19日(土) 会期中無休 場所:ぎゃらりい秋華洞
時間:10:00~18:00(平日) 11:00~18:00(日・祝) 入場無料 展示販売いたします。
幽霊は初めてという池永さんの作品や、なんと、子供のころ本人が見た!幽霊を描いたという、
岡本東子さんの「暗がり」など、寒い季節にさらにゾクゾクさせる
まさに恐怖のエンターテイメントになっています。
歌舞伎の東海道四谷怪談上演の際は関係者で関連の寺社に参拝するのが習わしですが、
秋華洞でも氏神様の日枝神社に御祓いと展覧会の成功を祈願してまいりました。
さて、今回の展覧会、浮世絵も数点展示していますが、その中から一点ご紹介します。
国芳 「源頼光公館土蜘蛛妖怪図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-428/Kuniyoshi/The-Earth-Spider-Generates-Monsters-at-the-Mansion-of-Lord-Minamoto-Yorimitsu-
病で床についている源頼光と囲碁を打つ四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)。
背景の暗闇には妖怪たちが東西に分かれ合戦しています。
表向きは平安時代の武将、源頼光による土蜘蛛退治を描いたものですが、実は天保改革の風刺画といわれています。
妖術に苦しめられているのは頼光と見せかけて実は、将軍・徳川家慶。
国家危急の時に惰眠をむさぼっているとの批判が込められているそうです。
主君が危機だと言うのにソッポ向く卜部季武と見せかけ、天保の改革の中心人物、老中・水野忠邦。
妖怪たちも天保の改革の被害者たちの風刺。
富くじが禁止された富くじ妖怪、
歯のないろくろ首には歯なし→噺など寄席の禁止を恨んだものだとか。
なお、卜部季武以外のの四天王は
渡辺綱(碁を打つ右の人物)は老中、真田幸貫
坂田金時(碁を打つ左の人物)は老中、堀田正睦
碓井貞光(左端の人物)は老中、土井利位と解釈されています。
この風刺画に不満がたまっていた江戸庶民は狂喜、あまりの評判に処分を恐れた版元は自主的に絵を回収し、
版木も削り落としたようですが、数種の異版があります。(今回展示は異版)
一方、大評判となったこのテーマに別の版元が別の絵師に描かせます。
国周「頼光館土蜘怪異做図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-405/Kunichika/Tsuchigumo-Appearing-in-the-House-of-Minamoto-no-Yorimitsu
貞秀 「源頼光公舘土蜘作妖怪図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-061/Sadahide/The-Earth-Spider
さて、この天保の改革では浮世絵自体も取り締まりの対象でした。
天保13年に出された出版統制令で、遊女の浮世絵や、歌舞伎役者の似顔、
名前、紋などを浮世絵をとして描くことが禁じられました。
浮世絵師はこの制限の中で、判じ絵など独自の工夫で浮世絵を生み出してゆくのです。
国芳の反骨精神が生んだともいえるこの傑作。
この反骨精神が国芳人気の大きな要因とも言えるでしょう。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「名所江戸百景 鎧の渡し小網町」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-439/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Yoroi-Ferry--Koami-cho-
広重「冨士三十六景 鴻之臺戸根川」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-495/Hiroshige/Thirty-six-Views-of-Mt.-Fuji--Wild-Goose-Hill-and-the-Tone-River
広重「冨士三十六景 伊豆の山中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-560/Hiroshige/Thity-six-Views-of-Mt.-Fuji--Mt.-Fuji-Seen-from-Izu
国芳「牛若丸」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-514/Kuniyoshi/Ushiwakamaru
国芳「頼朝公冨士之街狩図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-505/Kuniyoshi/Minamoto-Yoritomo-s-Hunting-Party-on-the-Plain-of-Mount-Fuji
国芳「武田上杉川中嶋大合戦図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-521/Kuniyoshi/Battle-of-Kawanakajima
国芳「五十三駅 岡崎」(近日アップ予定)
芳虎 「東京蒸気車之図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-485/Yoshitora/The-steam-locomotive-in-Tokyo
周延 「足柄山中山姥怪童丸」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-517/Chikanobu/Mountain-Witch-and-Kaidomaru-in-Mt.-Ashigara
芳年 「月百姿 金時山の月」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-551/Yoshitoshi/One-Hundred-Aspects-of-the-Moon--Moon-of-Mt.-Kintoki
巴水「芝増上寺」(近日アップ予定)
鏑木清方 「美人【色紙】」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-173//Beauty
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
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■この展覧会に行ってみたい!■
「伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ― HAPPYな日本美術 ―」
於:山種美術館
2016年1月3日(日)~3月6日(日)
http://www.yamatane-museum.jp/exh/next.html
来年は伊藤若冲 生誕300年の節目の年、そして、展覧会ではユーモアあふれる国芳の戯画も展示されるとか。
新年から楽しい日本画でほっこりして、HAPPYな1年でいきたいですね。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国周 「花揃見立六歌仙 大伴黒主」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-508-02/Kunichika/Yakusha-e
六歌仙のひとり、大伴黒主(おおとものくろぬし)。
今月歌舞伎座で上演中の「重戀雪関扉」。
その中で大坂の関守、関兵衛、実は天下をねらう大悪人の公家、
大伴黒主という役で出てきます。
尾上松緑さん演じる豪快な敵役(国崩しともいいます)と
坂東玉三郎さん演じる傾城墨染実は小町桜の精の幻想的な踊りが楽しみです。
それにしても、六歌仙なのに悪役とは...。
名前に入っている「黒」のイメージでしょうか?
【編集後記】
今月、浮世絵ぎゃらりいのスマホ版を開設しました。
外出先でも気軽に浮世絵をごらんいただけるようになりました。
また、カード決済で分割の利用が可能になりました。
この他、「サイトにこんなコンテンツがあるといいな」、
「ここが使いづらいので改善してほしい」、などご要望有りましたら、ぜひお問い合わせください。
今年も一年間、ありがとうございました。皆様にとって来年がよい年でありますように。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
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株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
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日・祝 11:00~18:00
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こんにちは。浮世絵担当の山田です。
最近ぐっと朝晩冷え込む日が増えてきましたね。
電車の中でもマスクの方が目立ちます。皆さんお体に気をつけてくださいね。
わたしは秋のおいしいものを食べて、風邪を吹き飛ばしたいと思います。
先日、食べたおいしいものは「マツタケのピザ」。
皆さんはこの秋、どんな秋の味覚を食べましたか?
今月のラインナップ
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特集:展覧会「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
新入荷作品:小林清親 「柳原夜雨」ほか
この展覧会に行ってみたい!:「肉筆浮世絵 美の競艶」
今月の役者絵: 国周 俳優見立給金競
*****************************
秋華洞は浮世絵も扱う画廊として毎年役者絵展を開催しています。
今回は浮世絵だけでなく肉筆、役者自身の書、若手作家の作品も集めた展覧会、
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」を開催中です。
秋華洞は歌舞伎座、新橋演舞場も徒歩圏内。
開催日当日にも新橋演舞場で公演中の「ワンピース」を
たった今観てきたという女性お二人が展覧会の看板をみて立ち寄ってくださいました。
漫画を題材にした歌舞伎を言うことで話題を呼んでいる「ワンピース」。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/images/shinbashi_20151011fb.jpg?html
私も先日観て来ました!ルフィーの手が伸びたり、(どんな演出家は見てのお楽しみ!)
会場で観客からの手拍子が沸き起こるなど、新しいこと尽くめ。
実は漫画のワンピースはまったく読んだ事がなかったのですが、宙乗りあり、
本水(ほんみず。舞台上での本物の水を使った演出。)での立ち回りありの大スペクタクルで多いに楽しめました。
本水といえば、展覧会でもそうした演出の浮世絵を展示しています。
豊国Ⅲ (国貞) 「神田川の与吉」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-400/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e-Carp
嘉永2(1849)年6月上演の『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』の一場面です。
水中で役者が鯉の精と格闘する演出は「鯉つかみ」と呼ばれ、
本水を用いたことから夏芝居の一趣向として好まれました。
実際の舞台に登場するのは鯉のぬいぐるみですが、
本図に描かれるのはまるで生きているかのような巨大な鯉です。
また、人気演目を題材にした作品も展示しています。
須田剋太「民谷伊右衛門」
http://www.syukado.jp/list/work/002340.html
東海道四谷怪談といえばお岩さん。伊右衛門はお岩の夫で実はこちらのほうが主役なのです。
「二枚目(にまいめ)」の色男でありながら妻のお岩を死に至らせる悪人として描かれ、「色悪(いろあく)」とよばれる役柄の代表的な役として知られています。
たたずんでいるだけの姿ですが、ぞくっとするようなこわさが漂っています。
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
会期:10月27日(火)~11月5日(木) 場所:ぎゃらりい秋華洞
時間: 10:00~18:00(平日) 11:00~18:00(日・祝)
入場無料・展示販売いたします。
http://syukado.jp/feature/2015/10/kabuki.html
展覧会は来週木曜日までです。ぜひお越しください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「名所江戸百景 鎧の渡し小網町」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-439/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Yoroi-Ferry--Koami-cho-
広重 「富士三十六景 東都両国」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-440/Hiroshige/Thirty-six-Famous-Views-of-Mt.Fuji--Ryogoku
広重「名所江戸百景 名所江戸百景 日本橋雪晴」
広重「名所雪月花 多満川秋の月あゆ猟の図」
国芳「鷲ノ尾三郎一の谷鵯越の案内者となる図」
小林清親 「柳原夜雨」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-454/Kobayashi-Kiyochika/Night-Rain-at-Yanagihara
小林清親「大川岸一之橋遠景」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-430/Kobayashi-Kiyochika/Distant-View-of-the-Bridge-Ichinohashi--from-the-Embankment-of-Sumida-River
川瀬巴水「大宮氷川公園」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-445/Kawase-Hasui/Hikawa-Park-in-Omiya
ほか、
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
シカゴ ウェストンコレクション
「肉筆浮世絵 美の競艶」
浮世絵師が描いた江戸美人100選
上野の森美術館
2015年11月20日(金)~2016年1月17日(日)
http://weston.exhn.jp/index.html
これだけの数の肉筆浮世絵が集まる機会はなかなかないと思います。
展覧会HPでも美女が勢揃い。今から楽しみです!
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国周 俳優見立給金競
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-254/Kunichika/Yakusha-e
歌舞伎役者のランキングを示したもので、役者のランクを給金(架空の値段)で示しています。
日本人は昔からランキングが好きなんですね。
勧進元として中央に描かれているのは九代目市川団十郎。
八犬伝の犬山道節に扮しています。
市川宗家といえば、11月1日から始まる「吉例顔見世大歌舞伎」は十一世市川團十郎五十年祭、
十一世の孫の海老蔵さんが十一世の当たり役「若き日の信長」に挑むほか、
海老蔵さんの息子、堀越勸玄さんが初お目見えするそうです。(2歳8ヶ月だとか!)
【編集後記】
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
2015年もあと2ヶ月。早いですね。今年は錦絵誕生250年の他に、新版画誕生100年など浮世絵にとって節目の年でした。来月発行予定のカタログではその新版画の特集をする予定です。こちらもお楽しみに。
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
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TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
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最近ぐっと朝晩冷え込む日が増えてきましたね。
電車の中でもマスクの方が目立ちます。皆さんお体に気をつけてくださいね。
わたしは秋のおいしいものを食べて、風邪を吹き飛ばしたいと思います。
先日、食べたおいしいものは「マツタケのピザ」。
皆さんはこの秋、どんな秋の味覚を食べましたか?
今月のラインナップ
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特集:展覧会「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
新入荷作品:小林清親 「柳原夜雨」ほか
この展覧会に行ってみたい!:「肉筆浮世絵 美の競艶」
今月の役者絵: 国周 俳優見立給金競
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秋華洞は浮世絵も扱う画廊として毎年役者絵展を開催しています。
今回は浮世絵だけでなく肉筆、役者自身の書、若手作家の作品も集めた展覧会、
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」を開催中です。
秋華洞は歌舞伎座、新橋演舞場も徒歩圏内。
開催日当日にも新橋演舞場で公演中の「ワンピース」を
たった今観てきたという女性お二人が展覧会の看板をみて立ち寄ってくださいました。
漫画を題材にした歌舞伎を言うことで話題を呼んでいる「ワンピース」。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/images/shinbashi_20151011fb.jpg?html
私も先日観て来ました!ルフィーの手が伸びたり、(どんな演出家は見てのお楽しみ!)
会場で観客からの手拍子が沸き起こるなど、新しいこと尽くめ。
実は漫画のワンピースはまったく読んだ事がなかったのですが、宙乗りあり、
本水(ほんみず。舞台上での本物の水を使った演出。)での立ち回りありの大スペクタクルで多いに楽しめました。
本水といえば、展覧会でもそうした演出の浮世絵を展示しています。
豊国Ⅲ (国貞) 「神田川の与吉」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-400/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e-Carp
嘉永2(1849)年6月上演の『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』の一場面です。
水中で役者が鯉の精と格闘する演出は「鯉つかみ」と呼ばれ、
本水を用いたことから夏芝居の一趣向として好まれました。
実際の舞台に登場するのは鯉のぬいぐるみですが、
本図に描かれるのはまるで生きているかのような巨大な鯉です。
また、人気演目を題材にした作品も展示しています。
須田剋太「民谷伊右衛門」
http://www.syukado.jp/list/work/002340.html
東海道四谷怪談といえばお岩さん。伊右衛門はお岩の夫で実はこちらのほうが主役なのです。
「二枚目(にまいめ)」の色男でありながら妻のお岩を死に至らせる悪人として描かれ、「色悪(いろあく)」とよばれる役柄の代表的な役として知られています。
たたずんでいるだけの姿ですが、ぞくっとするようなこわさが漂っています。
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
会期:10月27日(火)~11月5日(木) 場所:ぎゃらりい秋華洞
時間: 10:00~18:00(平日) 11:00~18:00(日・祝)
入場無料・展示販売いたします。
http://syukado.jp/feature/2015/10/kabuki.html
展覧会は来週木曜日までです。ぜひお越しください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「名所江戸百景 鎧の渡し小網町」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-439/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Yoroi-Ferry--Koami-cho-
広重 「富士三十六景 東都両国」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-440/Hiroshige/Thirty-six-Famous-Views-of-Mt.Fuji--Ryogoku
広重「名所江戸百景 名所江戸百景 日本橋雪晴」
広重「名所雪月花 多満川秋の月あゆ猟の図」
国芳「鷲ノ尾三郎一の谷鵯越の案内者となる図」
小林清親 「柳原夜雨」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-454/Kobayashi-Kiyochika/Night-Rain-at-Yanagihara
小林清親「大川岸一之橋遠景」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-430/Kobayashi-Kiyochika/Distant-View-of-the-Bridge-Ichinohashi--from-the-Embankment-of-Sumida-River
川瀬巴水「大宮氷川公園」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-445/Kawase-Hasui/Hikawa-Park-in-Omiya
ほか、
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
シカゴ ウェストンコレクション
「肉筆浮世絵 美の競艶」
浮世絵師が描いた江戸美人100選
上野の森美術館
2015年11月20日(金)~2016年1月17日(日)
http://weston.exhn.jp/index.html
これだけの数の肉筆浮世絵が集まる機会はなかなかないと思います。
展覧会HPでも美女が勢揃い。今から楽しみです!
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国周 俳優見立給金競
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-254/Kunichika/Yakusha-e
歌舞伎役者のランキングを示したもので、役者のランクを給金(架空の値段)で示しています。
日本人は昔からランキングが好きなんですね。
勧進元として中央に描かれているのは九代目市川団十郎。
八犬伝の犬山道節に扮しています。
市川宗家といえば、11月1日から始まる「吉例顔見世大歌舞伎」は十一世市川團十郎五十年祭、
十一世の孫の海老蔵さんが十一世の当たり役「若き日の信長」に挑むほか、
海老蔵さんの息子、堀越勸玄さんが初お目見えするそうです。(2歳8ヶ月だとか!)
【編集後記】
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
2015年もあと2ヶ月。早いですね。今年は錦絵誕生250年の他に、新版画誕生100年など浮世絵にとって節目の年でした。来月発行予定のカタログではその新版画の特集をする予定です。こちらもお楽しみに。
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
こんにちは。浮世絵担当の山田です。
芸術の秋、お出かけが心地よい季節になりましたね。
話題の春画展をはじめとして興味をそそられる展覧会が目白押し。
秋華洞でも企画展が続きます。今日はその中から明日から開催の展覧会をご紹介します。
今月のラインナップ
*****************************
特集:東美アートフェア「鈴木博雄 ヒーロー図譜」
新入荷作品: 広重、巴水、小林清親など
この展覧会に行ってみたい!:「没後100年 五姓田義松 最後の天才 」
今月の役者絵:役者絵(河原崎紫扇)
*****************************
明日から始まる東美アートフェア、今年は『鈴木博雄 ヒーロー図譜』と題して、
古来の技法をいかした日本画を発表し続けている鈴木博雄の作品と、
秋華洞所蔵の浮世絵や日本画を併せて展示します。
鈴木さんのテーマは、日本の浮世絵や江戸絵画などの人物図様を「こども」に置き換えて、近世絵画の「読み替え」を図るもの。
今回はなかでも主なモチーフの一つである「ヒーロー」に光を当てて、秋華洞所蔵の浮世絵、日本画とともに日本の英雄像の歴史を振り返ります。
今年は琳派400年、出品作品には風神、雷神をテーマにしたものや
(こちらで一部作品をご覧いただけます)
http://syukado.jp/feature/2015/10/tobi-artfair.html
国芳や芳年の浮世絵にインスピレーションを得て制作した作品が並びます。
鈴木さんは2012年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復日本画専攻修了。
展覧会での作品発表の他、大河ドラマ『龍馬伝』第27回「龍馬の大芝居」日本画制作及び技術指導(2010)、
九州芸文館アートウォール壁画制作(法隆寺金堂壁画、高句麗壁画)(2013)など、幅広く活躍しています。
今春秋華洞で出展したヤングアート台北でもそのユーモアあふれる作風が好評だったほか、
作品が東美アートフェアのCMにも採用されて注目度急上昇の作家さんなのです。
(↓↓ご注意クリックすると【youtube】開きます)
https://www.youtube.com/watch?v=LqolmnGCpvc&feature=youtu.be
今回は鈴木さんの作品とともに秋華洞所蔵の作品のヒーローも展示します。
縦2枚の構図が大迫力の芳年「金太郎捕鯉図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-88-074/Yoshitoshi/Kintaro-Catching-a-Big-Carp
芳年はこの躍動感あふれる構図をたびたび後の作品にも取り入れています。
そのほか、国芳の出世作になった水滸伝シリーズ。
国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之一個 飛天大聖李袞」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-290/Kuniyoshi/Li-Gun--One-of-the-108-Heroes-of-the-Water-Margin-of-Japan
そして江戸のヒーローといえば、歌舞伎役者。華やかな役者の作品もごらんいただきます。
◆◆◆2015東美アートフェア◆◆◆
10月16日(金)―18日(日)
時間:16日 10:00―18:00
17日 10:00―18:00
19日 10:00―17:00
入場料:一般1,000円
会場:東京美術倶楽部 【ブース 3-27】
住所:東京都港区新橋6-19-15
TEL:03-3432-0191
秋華洞特集ページ
http://syukado.jp/feature/2015/10/tobi-artfair.html
古美術が中心の東美アートフェアの中、おもちゃ箱をひっくり返したような、驚きとにぎやかさがある展示です。
鈴木博雄さんはアートフェアの期間中、秋華洞ブースに在廊予定(なかなかのイケメンです)ぜひ、足をお運びください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
北斎「諸国名橋奇覧 東海道岡崎やはぎのはし」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-385/Hokusai/Unusual-Views-of-Celebrated-Bridges-in-the-Provinces--Yahagi-Bridge-at-Okazaki
広重「名所江戸百景 堀切の花菖蒲」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-387/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--The-Iris-in-Horikiri
広重「名所江戸百景 月の岬」http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-372/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Moon-Viewing-Point
国芳「源頼光公館土蜘蛛妖怪図」
周延「あづま風俗(目録+12枚)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-257/Chikanobu/Azuma-Fuzoku(12-works-and-index-of-works)
小村雪岱「もみぢ」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-384/Komura-Settai/Maple
川瀬巴水 「冨士乃雪晴(田子乃浦)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-02/Kawase-Hasui/Mt.FUji-in-Snow
川瀬巴水 「泉岳寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-04/Kawase-Hasui/
小林清親 「梅若神社」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-429/Kobayashi-Kiyochika/Umewaka-Shrine
小林清親「大川岸一之橋遠景」
富岡永洗「八雲の契」
ほか、
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
「没後100年 五姓田義松 最後の天才」
神奈川県立歴史博物館
平成27年9月19日(土)〜11月8日(日)
http://ch.kanagawa-museum.jp/tenji/toku/yoshimatsu/index.html
サブタイトルに最後の天才とありますが、五姓田義松は一時は日本の洋画界のトップランナーとなりましたが、
時代の波にもまれ、その名声はほとんど忘れられてしまった画家です。
そうした中、先日の「日曜美術館」紹介されたのですが、とにかく「うまい」!
思わず行ってみたくなりました。
会場の神奈川県立歴史博物館もみなとみらい線の馬車道駅からすぐにある、
素敵な建物です。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
来月の歌舞伎座公演は十一世市川團十郎五十年祭。市川団十郎家、成田屋にちなんだ作品をご紹介します。
役者絵(河原崎紫扇)
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-131-01/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
九代目市川団十郎を描いたもの。紫扇は九代目の俳名です。カエルとおたまじゃくしの表具も楽しい作品です。
【編集後記】
秋華洞では東美アートフェアに続いて、アート台北出展、役者絵展と展覧会が続きます。
HPやブログで情報発信していきますので、ぜひ足をお運びください。お待ちしています。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
芸術の秋、お出かけが心地よい季節になりましたね。
話題の春画展をはじめとして興味をそそられる展覧会が目白押し。
秋華洞でも企画展が続きます。今日はその中から明日から開催の展覧会をご紹介します。
今月のラインナップ
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特集:東美アートフェア「鈴木博雄 ヒーロー図譜」
新入荷作品: 広重、巴水、小林清親など
この展覧会に行ってみたい!:「没後100年 五姓田義松 最後の天才 」
今月の役者絵:役者絵(河原崎紫扇)
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明日から始まる東美アートフェア、今年は『鈴木博雄 ヒーロー図譜』と題して、
古来の技法をいかした日本画を発表し続けている鈴木博雄の作品と、
秋華洞所蔵の浮世絵や日本画を併せて展示します。
鈴木さんのテーマは、日本の浮世絵や江戸絵画などの人物図様を「こども」に置き換えて、近世絵画の「読み替え」を図るもの。
今回はなかでも主なモチーフの一つである「ヒーロー」に光を当てて、秋華洞所蔵の浮世絵、日本画とともに日本の英雄像の歴史を振り返ります。
今年は琳派400年、出品作品には風神、雷神をテーマにしたものや
(こちらで一部作品をご覧いただけます)
http://syukado.jp/feature/2015/10/tobi-artfair.html
国芳や芳年の浮世絵にインスピレーションを得て制作した作品が並びます。
鈴木さんは2012年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復日本画専攻修了。
展覧会での作品発表の他、大河ドラマ『龍馬伝』第27回「龍馬の大芝居」日本画制作及び技術指導(2010)、
九州芸文館アートウォール壁画制作(法隆寺金堂壁画、高句麗壁画)(2013)など、幅広く活躍しています。
今春秋華洞で出展したヤングアート台北でもそのユーモアあふれる作風が好評だったほか、
作品が東美アートフェアのCMにも採用されて注目度急上昇の作家さんなのです。
(↓↓ご注意クリックすると【youtube】開きます)
https://www.youtube.com/watch?v=LqolmnGCpvc&feature=youtu.be
今回は鈴木さんの作品とともに秋華洞所蔵の作品のヒーローも展示します。
縦2枚の構図が大迫力の芳年「金太郎捕鯉図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-88-074/Yoshitoshi/Kintaro-Catching-a-Big-Carp
芳年はこの躍動感あふれる構図をたびたび後の作品にも取り入れています。
そのほか、国芳の出世作になった水滸伝シリーズ。
国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之一個 飛天大聖李袞」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-290/Kuniyoshi/Li-Gun--One-of-the-108-Heroes-of-the-Water-Margin-of-Japan
そして江戸のヒーローといえば、歌舞伎役者。華やかな役者の作品もごらんいただきます。
◆◆◆2015東美アートフェア◆◆◆
10月16日(金)―18日(日)
時間:16日 10:00―18:00
17日 10:00―18:00
19日 10:00―17:00
入場料:一般1,000円
会場:東京美術倶楽部 【ブース 3-27】
住所:東京都港区新橋6-19-15
TEL:03-3432-0191
秋華洞特集ページ
http://syukado.jp/feature/2015/10/tobi-artfair.html
古美術が中心の東美アートフェアの中、おもちゃ箱をひっくり返したような、驚きとにぎやかさがある展示です。
鈴木博雄さんはアートフェアの期間中、秋華洞ブースに在廊予定(なかなかのイケメンです)ぜひ、足をお運びください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
北斎「諸国名橋奇覧 東海道岡崎やはぎのはし」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-385/Hokusai/Unusual-Views-of-Celebrated-Bridges-in-the-Provinces--Yahagi-Bridge-at-Okazaki
広重「名所江戸百景 堀切の花菖蒲」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-387/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--The-Iris-in-Horikiri
広重「名所江戸百景 月の岬」http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-372/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Moon-Viewing-Point
国芳「源頼光公館土蜘蛛妖怪図」
周延「あづま風俗(目録+12枚)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-257/Chikanobu/Azuma-Fuzoku(12-works-and-index-of-works)
小村雪岱「もみぢ」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-384/Komura-Settai/Maple
川瀬巴水 「冨士乃雪晴(田子乃浦)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-02/Kawase-Hasui/Mt.FUji-in-Snow
川瀬巴水 「泉岳寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-04/Kawase-Hasui/
小林清親 「梅若神社」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-429/Kobayashi-Kiyochika/Umewaka-Shrine
小林清親「大川岸一之橋遠景」
富岡永洗「八雲の契」
ほか、
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
「没後100年 五姓田義松 最後の天才」
神奈川県立歴史博物館
平成27年9月19日(土)〜11月8日(日)
http://ch.kanagawa-museum.jp/tenji/toku/yoshimatsu/index.html
サブタイトルに最後の天才とありますが、五姓田義松は一時は日本の洋画界のトップランナーとなりましたが、
時代の波にもまれ、その名声はほとんど忘れられてしまった画家です。
そうした中、先日の「日曜美術館」紹介されたのですが、とにかく「うまい」!
思わず行ってみたくなりました。
会場の神奈川県立歴史博物館もみなとみらい線の馬車道駅からすぐにある、
素敵な建物です。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
来月の歌舞伎座公演は十一世市川團十郎五十年祭。市川団十郎家、成田屋にちなんだ作品をご紹介します。
役者絵(河原崎紫扇)
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-131-01/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
九代目市川団十郎を描いたもの。紫扇は九代目の俳名です。カエルとおたまじゃくしの表具も楽しい作品です。
【編集後記】
秋華洞では東美アートフェアに続いて、アート台北出展、役者絵展と展覧会が続きます。
HPやブログで情報発信していきますので、ぜひ足をお運びください。お待ちしています。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
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TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
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営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
こんにちは。浮世絵担当の山田です。
暑い日が続きますね。
うなぎを食べてスタミナをつけたいのですが、最近は高嶺の花・・・。
どじょうも栄養満点ということを聞きましたので、今度はトライしてみようかと思います!
皆さんは何か暑さを乗り切るコツはありますか?
<夏季休暇のお知らせ>
誠に勝手ながら秋華洞は8月12日~16日を夏季休業とさせていただきます。
メール・ホームページからのお問い合わせに対するご返答は17日以降のご連絡となります。
ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
今月のラインナップ
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特集:花火
新入荷作品:
この展覧会に行ってみたい!:「うらめしや~、冥途のみやげ」展
今月の役者絵:三代豊国「見立三十六句撰 おやま人形 左り甚五郎」
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夕方になると浴衣を着て花火大会に向かう方を良く見かけます。
この頃は、毎日のように各地で花火大会がひらかれていますが、
浮世絵に描かれている花火といえば、隅田川の花火です。
その中で有名なものといえばやはりこちら。
広重「名所江戸百景 両国花火」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-88-164/Hiroshige/One-hundred-Famous-Views-of-Edo--Ryogoku-Firework
隅田川の花火が始まったのは享保17(1732)年。
八代将軍吉宗が全国的な飢饉やコレラの流行で100万人以上の死者が
出たため、その慰霊と疫病払いのために始めたものです。
ちなみに享保18年(1733年)に始まった隅田川の花火ですが、そのとき打ち上げたのは20発だったとか。
それでも、江戸っ子の喜びよう想像できますよね。
さて、その花火を打ち上げたのが浅草横山町の鍵屋弥兵衛と、
両国広小路の玉屋市兵衛でした。
広重の作品は両国橋越しに隅田川の左岸を望んでおり、
描かれている花火は「鍵屋」が打ち上げたようです。
隅田川の花火の人出は今もすごいですが、さすがにこちらには負けそう?
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-237/Toyokuni/Fireworks-at-Ryogoku-Bridge
橋が落ちるのではないかと思う人出ですが、実際に人の重みで明治30年(1897)には欄干が崩落したことがあったとか・・。
屋形船での花火鑑賞も人気でした。
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-252/Kuniyoshi/Women-watching-Fireworks
描かれている花火は「ポカ物」という玉が上空に上がり二つに割れ、中に入っている分包や仕掛(落下傘や旗等もある)が落下してくる種類のようです。
ところで、いろとりどりのイメージがある花火ですが、当時の花火は化学薬品がなかったため、赤色だけ。
明治20年に赤・青・緑に発色する花火に成功したそうです。そういえば浮世絵に描かれている花火はみんな赤のような...。
ちなみに水色、エメラルドグリーンが登場したのは1998年、オレンジ色が完成したのは2000年なんだそうです。
花火は今も進化しているんですね。
■ 新入荷作品 ■
広重
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-288/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Figure-to-see-the-village-of-Sekiya
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-261/Hiroshige/Famous-Sights-of-the-Fifty-three-Stations--Nihombashi
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-264-02/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Fuchu
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-272/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Kyoto
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-262/Hiroshige/Famous-Views-of-Eastern-Capital--Kameido-Shrine
国芳
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-170/Kuniyoshi/Enoshima-Island-in-Sagami-Province
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-270/Kuniyoshi/Women-of-Wisdom-and-Courage
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-275/Kuniyoshi/Ukiyo-matabei
三代豊国
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-332/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-331/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
武者絵
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-291/Yoshitora/Minamoto-Yoshitsune-Sailing-for-Ezo
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-240/Kunitsuna/Battle-of-Takadachi-in-Oshu
その他
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-192/Eizan/Beauty-at-Shinanoya
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-211/Eisen-/Beauty
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-257/Chikanobu/Azuma-Fuzoku(12-works-and-index-of-works)
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-182/Kawase-Hasui/Mirozu--Wakayama-Prefecture
春画多数入荷しました!
このほかにも多数ございます。
サイトはほぼ毎日更新していますので、お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
「うらめしや~、冥途のみやげ」展
―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に―
http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/index.html
会期: 2015年7月22日(水)-9月13日(日)
実は先日行ってきました。
東京・谷中の全生庵所蔵の怪談を得意とした明治の噺家三遊亭圓朝ゆかりの幽霊画50幅が中心の展覧会です。
幽霊、妖怪の浮世絵も多数出品されていますので、浮世絵ファンの方も楽しめると思います。
上村松園 《焔》は9月1日~9月13日の展示なので、 こちらがお目当ての方は9月がおすすめです。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
三代豊国「見立三十六句撰 おやま人形 左り甚五郎」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-208-30/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
今月の歌舞伎座の上演演目「京人形」は
日光東照宮の眠り猫で有名な彫刻の名工、左甚五郎を主人公にした舞踊劇です。
甚五郎は廓で見初めた美しい太夫が忘れられず、そっくりの人形を彫り上げ、
その人形を相手に酒を飲み始めます。
すると、その人形が動き出し...。
甚五郎は勘九郎さん、京人形の精は七之助さんです。
今月は3部構成で、時間も短く、チケットも通常よりはお求めやすいので、
歌舞伎を体験してみたい方にはチャンスかもしれません!
編集後記
最近、地元ゆかりの浮世絵を集めていらっしゃるお客様からご注文を続けていただきました。特に東海道沿線の方は浮世絵の種類も多いので集めやすいかもしれませんね。もし、お探しのものがありましたら、遠慮なくご連絡ください!入荷時にすぐご連絡することも可能です。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
暑い日が続きますね。
うなぎを食べてスタミナをつけたいのですが、最近は高嶺の花・・・。
どじょうも栄養満点ということを聞きましたので、今度はトライしてみようかと思います!
皆さんは何か暑さを乗り切るコツはありますか?
<夏季休暇のお知らせ>
誠に勝手ながら秋華洞は8月12日~16日を夏季休業とさせていただきます。
メール・ホームページからのお問い合わせに対するご返答は17日以降のご連絡となります。
ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
今月のラインナップ
*****************************
特集:花火
新入荷作品:
この展覧会に行ってみたい!:「うらめしや~、冥途のみやげ」展
今月の役者絵:三代豊国「見立三十六句撰 おやま人形 左り甚五郎」
*****************************
夕方になると浴衣を着て花火大会に向かう方を良く見かけます。
この頃は、毎日のように各地で花火大会がひらかれていますが、
浮世絵に描かれている花火といえば、隅田川の花火です。
その中で有名なものといえばやはりこちら。
広重「名所江戸百景 両国花火」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-88-164/Hiroshige/One-hundred-Famous-Views-of-Edo--Ryogoku-Firework
隅田川の花火が始まったのは享保17(1732)年。
八代将軍吉宗が全国的な飢饉やコレラの流行で100万人以上の死者が
出たため、その慰霊と疫病払いのために始めたものです。
ちなみに享保18年(1733年)に始まった隅田川の花火ですが、そのとき打ち上げたのは20発だったとか。
それでも、江戸っ子の喜びよう想像できますよね。
さて、その花火を打ち上げたのが浅草横山町の鍵屋弥兵衛と、
両国広小路の玉屋市兵衛でした。
広重の作品は両国橋越しに隅田川の左岸を望んでおり、
描かれている花火は「鍵屋」が打ち上げたようです。
隅田川の花火の人出は今もすごいですが、さすがにこちらには負けそう?
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-237/Toyokuni/Fireworks-at-Ryogoku-Bridge
橋が落ちるのではないかと思う人出ですが、実際に人の重みで明治30年(1897)には欄干が崩落したことがあったとか・・。
屋形船での花火鑑賞も人気でした。
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-252/Kuniyoshi/Women-watching-Fireworks
描かれている花火は「ポカ物」という玉が上空に上がり二つに割れ、中に入っている分包や仕掛(落下傘や旗等もある)が落下してくる種類のようです。
ところで、いろとりどりのイメージがある花火ですが、当時の花火は化学薬品がなかったため、赤色だけ。
明治20年に赤・青・緑に発色する花火に成功したそうです。そういえば浮世絵に描かれている花火はみんな赤のような...。
ちなみに水色、エメラルドグリーンが登場したのは1998年、オレンジ色が完成したのは2000年なんだそうです。
花火は今も進化しているんですね。
■ 新入荷作品 ■
広重
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-288/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Figure-to-see-the-village-of-Sekiya
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-261/Hiroshige/Famous-Sights-of-the-Fifty-three-Stations--Nihombashi
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-264-02/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Fuchu
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-272/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Kyoto
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-262/Hiroshige/Famous-Views-of-Eastern-Capital--Kameido-Shrine
国芳
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-170/Kuniyoshi/Enoshima-Island-in-Sagami-Province
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-270/Kuniyoshi/Women-of-Wisdom-and-Courage
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-275/Kuniyoshi/Ukiyo-matabei
三代豊国
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-332/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-331/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
武者絵
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-291/Yoshitora/Minamoto-Yoshitsune-Sailing-for-Ezo
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-240/Kunitsuna/Battle-of-Takadachi-in-Oshu
その他
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-192/Eizan/Beauty-at-Shinanoya
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-211/Eisen-/Beauty
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-257/Chikanobu/Azuma-Fuzoku(12-works-and-index-of-works)
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-182/Kawase-Hasui/Mirozu--Wakayama-Prefecture
春画多数入荷しました!
このほかにも多数ございます。
サイトはほぼ毎日更新していますので、お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
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■この展覧会に行ってみたい!■
「うらめしや~、冥途のみやげ」展
―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に―
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会期: 2015年7月22日(水)-9月13日(日)
実は先日行ってきました。
東京・谷中の全生庵所蔵の怪談を得意とした明治の噺家三遊亭圓朝ゆかりの幽霊画50幅が中心の展覧会です。
幽霊、妖怪の浮世絵も多数出品されていますので、浮世絵ファンの方も楽しめると思います。
上村松園 《焔》は9月1日~9月13日の展示なので、 こちらがお目当ての方は9月がおすすめです。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
三代豊国「見立三十六句撰 おやま人形 左り甚五郎」
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今月の歌舞伎座の上演演目「京人形」は
日光東照宮の眠り猫で有名な彫刻の名工、左甚五郎を主人公にした舞踊劇です。
甚五郎は廓で見初めた美しい太夫が忘れられず、そっくりの人形を彫り上げ、
その人形を相手に酒を飲み始めます。
すると、その人形が動き出し...。
甚五郎は勘九郎さん、京人形の精は七之助さんです。
今月は3部構成で、時間も短く、チケットも通常よりはお求めやすいので、
歌舞伎を体験してみたい方にはチャンスかもしれません!
編集後記
最近、地元ゆかりの浮世絵を集めていらっしゃるお客様からご注文を続けていただきました。特に東海道沿線の方は浮世絵の種類も多いので集めやすいかもしれませんね。もし、お探しのものがありましたら、遠慮なくご連絡ください!入荷時にすぐご連絡することも可能です。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
没後100年を記念して小林清親の展覧会が練馬区美術館(5月17日で終了)と
太田記念美術館(今月28日まで)で開かれました。
それぞれの違った角度から清親の作品に迫っており、興味深い内容でした。
練馬区美術館の展覧会は画業の全貌に迫る内容。
光線画から戦争画、社会風刺画、肉筆画と280点余りが出品されました。
また、20数年ぶりに写生帖が出品され、注目を集めました。
太田記念美術館では「広重と清親」と題した特別展です。
「明治の広重」をいわれた清親。
こちらは同じ場所を描いたそれぞれの作品を比較展示しています。
小林清親の代表作といえば、文明開化で急激な変貌を遂げる東京を
明治9年から14年まで5年間で全93景描かれた風景版画、「東京名所図」です。
その光と影を駆使した独特の画風は「光線画」ともいわれています。
小林清親「九段坂五月夜」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-88-133/Kobayashi-Kiyochika/Kudanzaka
当時の九段坂のシンボル、常夜燈が主役の作品です。
藍色のカーブを描いたぼかしで表現された雲と光。
浮世絵のように雨を墨線で表現していませんが、傘や足早に急ぐ人々の様子で降り注ぐ雨を感じます。
この常夜燈は現在当初の場所とは反対側に移されています。
こちらは労働者の日常を光線画の手法を駆使して描いた作品。
川口は鋳物産業が盛んな地域です。描いているのはごく日常的な手工業の町工場。
燃え盛る炎や火花、それに照らされた労働者の顔。
光の表現を駆使しながら人々の生きる姿を浮かび上がらせています。
小林清親 「川口鍋釜製造図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-280-01/Kobayashi-Kiyochika/Factory-of-Manufacturing-Pots-in-Kawaguchi-
そのほか、清親は戦争画も多く手掛けています。
その独特の表現からくる美しさゆえに、迫ってくる悲しみや無常さを感じます。
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-313/Kobayashi-Kiyochika/Single-handedly-opening-the-Hyonmu-Gate-under-a-hail-of-bullets
最後はほのぼのとした作品をご紹介。
小林清親 向島桜
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-455/Kobayashi-Kiyochika/Cherry-blossoms-of-Mukojima
東京名所図の中の1作です。ざん切り頭の男性がおどけているのを女性らがほほえましく見ています。
桜の下には「はじけ豆」を売る露天商の男性。
輪郭をはぶき、ふんわりと描いた桜と、鮮やかな着物と人物の影のコントラストが絶妙です。みているだけで、花見の賑わいが伝わってきます。
このほか風刺画や数多くの掛軸も手がけており、さまざまな顔を持つ清親の作品。これを気に注目してみてはいかがでしょう。
■ 新入荷作品 ■
広重 五十三次名所図会 日本橋 東雲の景
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-104-01/Hiroshige/Famous-Sights-of-the-Fifty-three-Stations--Nihombashi
広重 忠臣蔵
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-142/Hiroshige/Chushingura
広重 名所江戸百景 増上寺塔赤羽根
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-038/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--The-Pagoda-of-Zojoji-Temple-at-Akabane
芳年 新形三十六怪撰 清玄の霊桜姫を慕ふの図
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-143/Yoshitoshi/New-Forms-of-Thirty-six-Ghosts--Ghost-of-Seigen-Longing-for-Sakurahime
広重「東海道五十三次之内 奥津」
川瀬巴水「伊豆堂ヶ島」ほか
清親「両国大火」、「武蔵百景之内」「「両国大火浅草橋」など、
以上は新入荷作品の一部です。
また、お探しの作品がございましたら、遠慮なくご連絡ください。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国政 Ⅳ (国貞Ⅲ) 「神明恵和合取組」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-139/Kunimasa-IV-(KunisadaIII)/Yakusha-e
歌舞伎の人気演目、め組の喧嘩です。歌舞伎座5月の夜の演目。
鳶と力士の大立廻りが見せ場ですよね。火事と喧嘩は江戸の華という言葉通り、江戸情緒にあふれた演目です。
【編集後記】
気候もよくなって、旅行に最適なシーズンになったことと、
円安の影響もあってか、外国人のお客様がギャラリーに立ち寄られることも多くなってきました。どうやって秋華洞を知ったのですか?とお聞きすると、
「浮世絵サイトを検索して。」と答えられる方が多いです。
ご利用いただいて本当にうれしいです。
どうぞ日本の皆さんも、浮世絵サイトをこれからもよろしくお願いします。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
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営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
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太田記念美術館(今月28日まで)で開かれました。
それぞれの違った角度から清親の作品に迫っており、興味深い内容でした。
練馬区美術館の展覧会は画業の全貌に迫る内容。
光線画から戦争画、社会風刺画、肉筆画と280点余りが出品されました。
また、20数年ぶりに写生帖が出品され、注目を集めました。
太田記念美術館では「広重と清親」と題した特別展です。
「明治の広重」をいわれた清親。
こちらは同じ場所を描いたそれぞれの作品を比較展示しています。
小林清親の代表作といえば、文明開化で急激な変貌を遂げる東京を
明治9年から14年まで5年間で全93景描かれた風景版画、「東京名所図」です。
その光と影を駆使した独特の画風は「光線画」ともいわれています。
小林清親「九段坂五月夜」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-88-133/Kobayashi-Kiyochika/Kudanzaka
当時の九段坂のシンボル、常夜燈が主役の作品です。
藍色のカーブを描いたぼかしで表現された雲と光。
浮世絵のように雨を墨線で表現していませんが、傘や足早に急ぐ人々の様子で降り注ぐ雨を感じます。
この常夜燈は現在当初の場所とは反対側に移されています。
こちらは労働者の日常を光線画の手法を駆使して描いた作品。
川口は鋳物産業が盛んな地域です。描いているのはごく日常的な手工業の町工場。
燃え盛る炎や火花、それに照らされた労働者の顔。
光の表現を駆使しながら人々の生きる姿を浮かび上がらせています。
小林清親 「川口鍋釜製造図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-280-01/Kobayashi-Kiyochika/Factory-of-Manufacturing-Pots-in-Kawaguchi-
そのほか、清親は戦争画も多く手掛けています。
その独特の表現からくる美しさゆえに、迫ってくる悲しみや無常さを感じます。
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-313/Kobayashi-Kiyochika/Single-handedly-opening-the-Hyonmu-Gate-under-a-hail-of-bullets
最後はほのぼのとした作品をご紹介。
小林清親 向島桜
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-455/Kobayashi-Kiyochika/Cherry-blossoms-of-Mukojima
東京名所図の中の1作です。ざん切り頭の男性がおどけているのを女性らがほほえましく見ています。
桜の下には「はじけ豆」を売る露天商の男性。
輪郭をはぶき、ふんわりと描いた桜と、鮮やかな着物と人物の影のコントラストが絶妙です。みているだけで、花見の賑わいが伝わってきます。
このほか風刺画や数多くの掛軸も手がけており、さまざまな顔を持つ清親の作品。これを気に注目してみてはいかがでしょう。
■ 新入荷作品 ■
広重 五十三次名所図会 日本橋 東雲の景
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広重 忠臣蔵
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広重 名所江戸百景 増上寺塔赤羽根
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芳年 新形三十六怪撰 清玄の霊桜姫を慕ふの図
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広重「東海道五十三次之内 奥津」
川瀬巴水「伊豆堂ヶ島」ほか
清親「両国大火」、「武蔵百景之内」「「両国大火浅草橋」など、
以上は新入荷作品の一部です。
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■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
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国政 Ⅳ (国貞Ⅲ) 「神明恵和合取組」
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歌舞伎の人気演目、め組の喧嘩です。歌舞伎座5月の夜の演目。
鳶と力士の大立廻りが見せ場ですよね。火事と喧嘩は江戸の華という言葉通り、江戸情緒にあふれた演目です。
【編集後記】
気候もよくなって、旅行に最適なシーズンになったことと、
円安の影響もあってか、外国人のお客様がギャラリーに立ち寄られることも多くなってきました。どうやって秋華洞を知ったのですか?とお聞きすると、
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こんにちは。最近東京では冷たい雨の日も多いのですが、着実に春は近づいています。
先日たまたま立ち寄った芝公園で梅のお花見をしてきました。
写真を撮っている方に声を掛けましたら、
その方のおすすめは府中市郷土の森博物館だそうです。
皆さんの近くの梅の名所はどこですか?
今月のラインナップ
*****************************
特集:映画の中の美術
新入荷作品:栄之 「青楼美人六花仙 松葉屋喜瀬川」ほか
この展覧会に行ってみたい!:大江戸の人気者「写楽と豊国 ~役者絵と美人画の流れ~展」
今月の役者絵:豊国Ⅲ (国貞) 市村座見立建前祝ノ図
*****************************
さて、今月の特集は美術ではなく、「映画」です。
最近、美術に関する映画が多くありませんか?ちょっと思いつくだけでも、
ティム=バートン監督の実話の映画化「ビック・アイズ」、
ジョニー=デップ主演の「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」
この週末から「ヴァチカン美術館 天国への入り口」が公開されたばかりで、
初夏にはイギリスを代表する風景画家、ターナーの映画「ターナー、光に愛を求めて」が公開されるそうです。
そんな中、週末に「みんなのアムステルダム美術館へ」という映画を観て来ました。
オランダのアムステルダム美術館といえば、
レンブラントの「夜警」やフェルメールの「手紙を読む青衣の女」で有名ですが、
改修で10年も!閉館していたことをご存知でしたか?
もちろん、もともと10年もかかるはずはなく、その間にさまざまな対立、紆余曲折があって遅れてしまったわけですが、
その間の涙と笑いのドキュメンタリーなのです。
まず、オランダだなーと思ったのが、美術館を突っ切る自転車用の通路をどうするかで市民団体と大もめ。
度重なる工事中断に館長は辞任、内装会社とも壁の色ですったもんだ、と次から次へとドラマのような真実が描き出されます。
登場人物(本人)もキャラ立ちしている人ばかり!もちろん、作品修復の様子やサザビーでのセリ(結果、落札できたかは映画を見てのお楽しみ)など、
真面目?な場面もでてきます。
そして、日本美術のエピソードも。
今回の再オープンの目玉展示のひとつは二体の仁王像。京都・大覚寺の僧侶による開眼式も執り行われました。
この仁王像のフィギアも美術館にあるのです。https://www.rijksmuseum.nl/webwinkel/replicas/Beelden/Temple-Guardian-Ungyo?id=13883&lang=en
さらに、日本美術を愛してやまない担当学芸員、メンノ・フィツキさんの姿もほほえましいです。
ちなみにフィツキさんと日本の出会いは「俳句」だったそう。
ただの美術館のドキュメンタリーではなく、オランダの国民性と文化がわかる作品。
エンターテイメントにもなっているのでご興味ある方はぜひ、映画館へ。
映画「みんなのアムステルダム美術館へ」
http://amsmuseum.jp/
■ 新入荷作品 ■
栄之 「青楼美人六花仙 松葉屋喜瀬川」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-017/Eishi/The-Courtesan-Kisegawa-of-Matsubaya
北斎 「百人一首うばがえとき 三条院」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-051/Hokusai/Hyakunin-Isshu-Uba-ga-Etoki--Sanjoin
広重 「名所江戸百景 京橋竹がし」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-063/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Bamboo-Quay-by-Kyobashi-Bridge
広重 「名所江戸百景 昌平橋聖堂神田川」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-065/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Shohei-Bridge--Seido-Temple-and-Kanda-River
国芳 「横浜本町之図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-027/Kuniyoshi/Honcho-in-Yokohama
国芳 「四代目市川小団次のお岩ぼうこん」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-040/Kuniyoshi/The-Spirit-of-Oiwa
井上安治 「新吉原夜桜景」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-452/Inoue-Yasuji/Cherry-Blossoms-at-Night-in-Shin-Yoshiwara
このほかにも新着作品多数ございます。
■この展覧会に行ってみたい!■
三鷹市美術ギャラリー
大江戸の人気者「写楽と豊国 ~役者絵と美人画の流れ~展」
開催中~3/15(日)
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/
なんといっても、写楽の大首役者絵が何点も展示されるのが話題ですが、
個人的に初代豊国の「三世沢村宗十郎の大星由良之助」が楽しみです。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
豊国Ⅲ (国貞) 「市村座見立建前祝ノ図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-057/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
歌舞伎役者といえば、江戸の大スター。その歌舞伎役者たちの見立絵です。
市村座は幕府公認の江戸三座のうちのひとつ。
怪談もので有名な市川小団次、市村羽左ェ門(のちの五代尾上菊五郎)らが描かれています。
【編集後記】
今回は美術の「映画」がテーマでしたが、私のお勧めはちょっと古いのですが、フランスの画家、モディリアーニを描いた「モンパルナスの灯」です。モディリアーニの死後、作品を買いあさる画商役のリノ=ヴァンチュラの不気味さ、妻のジャンヌを演じるアヌーク=エーメの美しさも素晴らしいのですが、ひと目でモディリアーニ役のジェラール=フィリップのファンになってしまいました。ジェラール=フィリップは夭折しており、観る事ができる作品が限られていることを知って、とても残念に思った記憶があります。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
先日たまたま立ち寄った芝公園で梅のお花見をしてきました。
写真を撮っている方に声を掛けましたら、
その方のおすすめは府中市郷土の森博物館だそうです。
皆さんの近くの梅の名所はどこですか?
今月のラインナップ
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特集:映画の中の美術
新入荷作品:栄之 「青楼美人六花仙 松葉屋喜瀬川」ほか
この展覧会に行ってみたい!:大江戸の人気者「写楽と豊国 ~役者絵と美人画の流れ~展」
今月の役者絵:豊国Ⅲ (国貞) 市村座見立建前祝ノ図
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さて、今月の特集は美術ではなく、「映画」です。
最近、美術に関する映画が多くありませんか?ちょっと思いつくだけでも、
ティム=バートン監督の実話の映画化「ビック・アイズ」、
ジョニー=デップ主演の「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」
この週末から「ヴァチカン美術館 天国への入り口」が公開されたばかりで、
初夏にはイギリスを代表する風景画家、ターナーの映画「ターナー、光に愛を求めて」が公開されるそうです。
そんな中、週末に「みんなのアムステルダム美術館へ」という映画を観て来ました。
オランダのアムステルダム美術館といえば、
レンブラントの「夜警」やフェルメールの「手紙を読む青衣の女」で有名ですが、
改修で10年も!閉館していたことをご存知でしたか?
もちろん、もともと10年もかかるはずはなく、その間にさまざまな対立、紆余曲折があって遅れてしまったわけですが、
その間の涙と笑いのドキュメンタリーなのです。
まず、オランダだなーと思ったのが、美術館を突っ切る自転車用の通路をどうするかで市民団体と大もめ。
度重なる工事中断に館長は辞任、内装会社とも壁の色ですったもんだ、と次から次へとドラマのような真実が描き出されます。
登場人物(本人)もキャラ立ちしている人ばかり!もちろん、作品修復の様子やサザビーでのセリ(結果、落札できたかは映画を見てのお楽しみ)など、
真面目?な場面もでてきます。
そして、日本美術のエピソードも。
今回の再オープンの目玉展示のひとつは二体の仁王像。京都・大覚寺の僧侶による開眼式も執り行われました。
この仁王像のフィギアも美術館にあるのです。https://www.rijksmuseum.nl/webwinkel/replicas/Beelden/Temple-Guardian-Ungyo?id=13883&lang=en
さらに、日本美術を愛してやまない担当学芸員、メンノ・フィツキさんの姿もほほえましいです。
ちなみにフィツキさんと日本の出会いは「俳句」だったそう。
ただの美術館のドキュメンタリーではなく、オランダの国民性と文化がわかる作品。
エンターテイメントにもなっているのでご興味ある方はぜひ、映画館へ。
映画「みんなのアムステルダム美術館へ」
http://amsmuseum.jp/
■ 新入荷作品 ■
栄之 「青楼美人六花仙 松葉屋喜瀬川」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-017/Eishi/The-Courtesan-Kisegawa-of-Matsubaya
北斎 「百人一首うばがえとき 三条院」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-051/Hokusai/Hyakunin-Isshu-Uba-ga-Etoki--Sanjoin
広重 「名所江戸百景 京橋竹がし」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-063/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Bamboo-Quay-by-Kyobashi-Bridge
広重 「名所江戸百景 昌平橋聖堂神田川」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-065/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Shohei-Bridge--Seido-Temple-and-Kanda-River
国芳 「横浜本町之図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-027/Kuniyoshi/Honcho-in-Yokohama
国芳 「四代目市川小団次のお岩ぼうこん」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-040/Kuniyoshi/The-Spirit-of-Oiwa
井上安治 「新吉原夜桜景」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-452/Inoue-Yasuji/Cherry-Blossoms-at-Night-in-Shin-Yoshiwara
このほかにも新着作品多数ございます。
■この展覧会に行ってみたい!■
三鷹市美術ギャラリー
大江戸の人気者「写楽と豊国 ~役者絵と美人画の流れ~展」
開催中~3/15(日)
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/
なんといっても、写楽の大首役者絵が何点も展示されるのが話題ですが、
個人的に初代豊国の「三世沢村宗十郎の大星由良之助」が楽しみです。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
豊国Ⅲ (国貞) 「市村座見立建前祝ノ図」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-057/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e
歌舞伎役者といえば、江戸の大スター。その歌舞伎役者たちの見立絵です。
市村座は幕府公認の江戸三座のうちのひとつ。
怪談もので有名な市川小団次、市村羽左ェ門(のちの五代尾上菊五郎)らが描かれています。
【編集後記】
今回は美術の「映画」がテーマでしたが、私のお勧めはちょっと古いのですが、フランスの画家、モディリアーニを描いた「モンパルナスの灯」です。モディリアーニの死後、作品を買いあさる画商役のリノ=ヴァンチュラの不気味さ、妻のジャンヌを演じるアヌーク=エーメの美しさも素晴らしいのですが、ひと目でモディリアーニ役のジェラール=フィリップのファンになってしまいました。ジェラール=フィリップは夭折しており、観る事ができる作品が限られていることを知って、とても残念に思った記憶があります。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子