こんにちは。秋華洞の山田です。
1号の浮世絵メールマガジンを発行して早ひと月。時のたつのは早いです。
そして、今年のカレンダーもあと2枚。やり残しのないよう今年を駆け抜けたいです!
■今月の特集■
さて、今回の特集はロンドンで話題のあの浮世絵です。
わかった方も多いと思いますが、大英博物館では今「春画展」が開かれています。
入場規制をする日もある盛況ぶりで、社会的にも大変注目が高く、大手新聞(ガーディアンなど)にも批評が大きく取り上げられているそうです。
春画といえば、江戸の人々にとって身近なものでした。
エロティックな側面だけでなく、春画は「生命力」のシンボルとして、武士が戦いの際、鎧の下に忍ばせたり、
春画を持つと蔵が火事にならないとも言われていました。
(詳しくは弊社ブログで)
また、おめでたいものとしてお正月に豪華春画をつくらせ、大名同士で送りあう風習もあったそうです。
性教育として、嫁入りの際に持たせたりということも一般的でした。
春画が当時の人々に一般的だった証に、ほとんどの絵師が春画を手掛けています。
ときにはアクロバティックなポーズを描く春画は
絵師の技量が試される分野だったのです。
春画の中で最も有名なのがこちらではないでしょうか?
1号の浮世絵メールマガジンを発行して早ひと月。時のたつのは早いです。
そして、今年のカレンダーもあと2枚。やり残しのないよう今年を駆け抜けたいです!
■今月の特集■
さて、今回の特集はロンドンで話題のあの浮世絵です。
わかった方も多いと思いますが、大英博物館では今「春画展」が開かれています。
入場規制をする日もある盛況ぶりで、社会的にも大変注目が高く、大手新聞(ガーディアンなど)にも批評が大きく取り上げられているそうです。
春画といえば、江戸の人々にとって身近なものでした。
エロティックな側面だけでなく、春画は「生命力」のシンボルとして、武士が戦いの際、鎧の下に忍ばせたり、
春画を持つと蔵が火事にならないとも言われていました。
(詳しくは弊社ブログで)
また、おめでたいものとしてお正月に豪華春画をつくらせ、大名同士で送りあう風習もあったそうです。
性教育として、嫁入りの際に持たせたりということも一般的でした。
春画が当時の人々に一般的だった証に、ほとんどの絵師が春画を手掛けています。
ときにはアクロバティックなポーズを描く春画は
絵師の技量が試される分野だったのです。
春画の中で最も有名なのがこちらではないでしょうか?
北斎 喜能会之故真通(きのえのこまつ)より「蛸と海女」
一度見たら忘れられないこの構図。
北斎の春画は近接画法と画面いっぱいに描かれた「オノマトペ」による書き入れです。
歌舞伎をテーマにした(パロディ化した)春画も多数あります。
一番良く題材にされたのが、忠臣蔵。寛延元年(1748年)、元録赤穂事件から47年目に初めて上演された「仮名手本忠臣蔵」はあっという間に人気が広がり、一時は江戸の3つの小屋が同事に上演していたほどの大当たりに。誰でも知っている「忠臣蔵」は題材にしやすかったのでしょう。
文政11年(1828)に出版された国貞「仮名手鑑夜光玉」、
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-87-241-01/Toyokuni-III-/-Kunisada/Shunga-Book--Chushingura-Vol.1
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-87-241-02/Toyokuni-III-/-Kunisada/Shunga-Book--Chushingura-Vol.3
翌年には国芳「口吸心久莖後編」が発行されるなど、様々な作品が残っています。
(ちなみに「口吸」でチュウと読ませます。)
こちらは明治期随一の名品春画組み物と呼ばれる
富岡永洗「八雲の契り」
春陽堂店主、和田篤太郎が製作、年玉として得意先に配ったものと言われています。
浮世絵ぎゃらりい秋華洞では、このほかにも春画を掲載しておりますので、是非ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/item/search.php?sritem=42
■ 新入荷作品 ■
国芳「見かけは怖いがとんだいいひとだ」
国芳の真骨頂、武者絵「八島合戦」
幽霊の浮世絵をお探しの方にぜひ。芳幾 「今様擬源氏」シリーズ
今なら四十七士そろっています。三代豊国「誠忠義士傳」など
このほかにも多数ございます。お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
■この展覧会に行ってみたい!■
今回は2つの川瀬巴水展です。
「生誕130年 川瀬巴水展 ―郷愁の日本風景」 千葉市美術館
会期 2013年11月26日(火)~ 2014年1月19日(日)
ちらの展覧会は大阪、横浜、山口、川越、京都、東京を巡回するそうです。
大田区立郷土博物館特別展「川瀬巴水―生誕130年記念―」
会期 10月27日(日曜日)から3月2日(日曜日)まで
一度見たら忘れられないこの構図。
北斎の春画は近接画法と画面いっぱいに描かれた「オノマトペ」による書き入れです。
歌舞伎をテーマにした(パロディ化した)春画も多数あります。
一番良く題材にされたのが、忠臣蔵。寛延元年(1748年)、元録赤穂事件から47年目に初めて上演された「仮名手本忠臣蔵」はあっという間に人気が広がり、一時は江戸の3つの小屋が同事に上演していたほどの大当たりに。誰でも知っている「忠臣蔵」は題材にしやすかったのでしょう。
文政11年(1828)に出版された国貞「仮名手鑑夜光玉」、
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-87-241-01/Toyokuni-III-/-Kunisada/Shunga-Book--Chushingura-Vol.1
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-87-241-02/Toyokuni-III-/-Kunisada/Shunga-Book--Chushingura-Vol.3
翌年には国芳「口吸心久莖後編」が発行されるなど、様々な作品が残っています。
(ちなみに「口吸」でチュウと読ませます。)
こちらは明治期随一の名品春画組み物と呼ばれる
富岡永洗「八雲の契り」
春陽堂店主、和田篤太郎が製作、年玉として得意先に配ったものと言われています。
浮世絵ぎゃらりい秋華洞では、このほかにも春画を掲載しておりますので、是非ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/item/search.php?sritem=42
■ 新入荷作品 ■
国芳「見かけは怖いがとんだいいひとだ」
国芳の真骨頂、武者絵「八島合戦」
幽霊の浮世絵をお探しの方にぜひ。芳幾 「今様擬源氏」シリーズ
今なら四十七士そろっています。三代豊国「誠忠義士傳」など
このほかにも多数ございます。お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
■この展覧会に行ってみたい!■
今回は2つの川瀬巴水展です。
「生誕130年 川瀬巴水展 ―郷愁の日本風景」 千葉市美術館
会期 2013年11月26日(火)~ 2014年1月19日(日)
ちらの展覧会は大阪、横浜、山口、川越、京都、東京を巡回するそうです。
大田区立郷土博物館特別展「川瀬巴水―生誕130年記念―」
会期 10月27日(日曜日)から3月2日(日曜日)まで
三期にわけて、全作品入れ替えだそうです。
秋華洞の巴水の在庫はこちら
■ 今月の役者絵■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
豊国Ⅲ / 国貞 「寿曾我の対面」
歌舞伎の世界で、11月といえば「正月」。当時は役者は芝居小屋と1年契約をしていたので、芝居の一年の始まりである11月には「顔見世(かおみせ)興業」が行われます。
その際によく上演されるのがこの寿曾我の対面。曾我兄弟の仇討物語ですが、
敵役の工藤祐経を座頭格(この浮世絵では描き込まれていない)
曾我の十郎は和事師(色男、この浮世絵では中央)
曾我の五郎は荒事師(この浮世絵では右)
大磯の虎(浮世絵では左の花魁)は女形のトップ。
という具合に芝居を観ているだけで、その小屋の役者のラインナップがわかるようになっているのです。
編集後記
2号の秋華洞浮世絵メルマガはいかがだったでしょうか。来月号はいよいよ師走。日本の年の瀬を締めくくる「忠臣蔵」の特集予定です。忠臣蔵は展覧会も予定していますので、ぜひ「ぎゃらりい秋華洞」にもお越し下さい。
http://www.syukado.jp/index.html
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
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■ 今月の役者絵■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
豊国Ⅲ / 国貞 「寿曾我の対面」
歌舞伎の世界で、11月といえば「正月」。当時は役者は芝居小屋と1年契約をしていたので、芝居の一年の始まりである11月には「顔見世(かおみせ)興業」が行われます。
その際によく上演されるのがこの寿曾我の対面。曾我兄弟の仇討物語ですが、
敵役の工藤祐経を座頭格(この浮世絵では描き込まれていない)
曾我の十郎は和事師(色男、この浮世絵では中央)
曾我の五郎は荒事師(この浮世絵では右)
大磯の虎(浮世絵では左の花魁)は女形のトップ。
という具合に芝居を観ているだけで、その小屋の役者のラインナップがわかるようになっているのです。
編集後記
2号の秋華洞浮世絵メルマガはいかがだったでしょうか。来月号はいよいよ師走。日本の年の瀬を締めくくる「忠臣蔵」の特集予定です。忠臣蔵は展覧会も予定していますので、ぜひ「ぎゃらりい秋華洞」にもお越し下さい。
http://www.syukado.jp/index.html
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
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