今年も一年お世話になりました。秋華洞、浮世絵担当の山田です。
今年最後の浮世絵メルマガになります。最後までお付き合いください!
今月のラインナップ
*****************************
冬期休暇のお知らせ
特集:忠臣蔵
新入荷作品:広重、国芳、吉田博等
この展覧会に行ってみたい!:「大浮世絵展」
今月の役者絵:役者見立東海道五十三駅 岡崎駅 政右衛門
*****************************
■ 冬期休暇のお知らせ ■
誠に勝手ながら、12月28日(土)から1月5日(日)まで秋華洞は冬期休業とさせていただきます。
ご質問等の返事は6日以降になります。あらかじめご了承ください。
■ 特集 忠臣蔵 ■
思い起こせば、ちょうど1年前の今頃、日本語バージョンの浮世絵ぎゃらりい秋華洞が立ち上がったのです。
今日は最も多く描かれている浮世絵の話題です。
先週の金曜日から秋華洞では展覧会「史上最強のエンターテイメント 仮名手本忠臣蔵の世界」を開催中です。
忠臣蔵関連の浮世絵だけを集めた展覧会です。
いわゆる忠臣蔵は元禄赤穂事件を大胆に脚色したフィクションで、
歌舞伎、浄瑠璃、映画、浪曲など様々な形で広まっていますが、
やはり、これほどまでに日本中に浸透したきっかけは「歌舞伎」の力が大きかったのではないでしょうか?
歌舞伎座の新開場こけら落とし公演は、11月12月が連続で「仮名手本忠臣蔵」です。この作品が抜群の人気を誇っているわけはいろいろありますが、その一つは個性豊かな登場人物もその要因のひとつでしょう。
そんな一人が五段目に登場する「斧定九郎(おのさだくろう)」です。
歌舞伎公演では11月は尾上松緑さんが、12月は中村獅童さんが演じています。実はこの役は大変な悪者。
歌舞伎でいう「色悪(いろあく)」、残酷で人殺しも平気な役として描かれています。
登場して10分ほどで殺されてしまうのですが、その存在感は十分。浮世絵にも数々描かれていますし、以前にはこの「斧定九郎」に浮世絵だけを集めた展覧会が開かれたこともあります!
(2010年に平木浮世絵美術館でひらかれた「忠臣蔵‐五段目・斧定九郎」です。)
もともと山賊のようないでたちだった定九郎の役でしたが、
江戸時代中村仲蔵をいう役者が妙見参りの帰りに浪人に会い、
五十日鬘(五十日伸びきった感じの髪)に破れ傘、白塗りの顔、黒羽二重に朱塗りの刀というスタイルを考案、
それは今に受け継がれています。
今回の展覧会にも定九郎の作品が展示されています。
「豊国Ⅲ / 国貞 役者見立東海道五十三駅 土山・水口間 おほの 定九郎」
トレードマークの破れ蛇の目傘、白塗りの顔、黒羽二重です。
「国貞Ⅱ 浄瑠璃忠臣蔵 四段目・五段目」
こちらは国立劇場で今月上演されている「忠臣蔵形容画合」のチラシにも使われています。
仮名手本忠臣蔵はもともと人形浄瑠璃が先で定九郎は人形、役者が人形遣いに扮しています。
このほか、上方絵、芳滝の忠臣蔵三段目。
浮絵の忠臣蔵など、様々な描き方の忠臣蔵をご紹介しています。
展覧会は入場無料で明日まで開催しています。
■ 新入荷作品 ■
「名所江戸百景 京橋竹がし」広重
「源頼光酒呑童子を討つ図」国芳
「武内宿禰」国芳
「婦人十二ヶ月」周延
「三保より見た春の富士」石川寅治
「浮世十二ヶ月」月耕
「瀬戸内海集 光る海」吉田博
「春野薄雪」(春画)英泉
このほかにも多数ございます。お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
■この展覧会に行ってみたい!■
やっぱり、年明けの浮世絵展といえばこれ!
「大浮世絵展」江戸東京博物館
2014年1月2日~3月2日
編集後記
3号の秋華洞浮世絵メルマガはいかがだったでしょうか。今年一年お世話になりました。
秋華洞は誠に勝手ながら、28日から1月5日までお休みをいただきます。
その間、浮世絵ぎゃらりい秋華洞ではオーダーは受け付けますが、
発送、質問への返事は6日以降になりますので、あらかじめご了承ください。
それでは、皆様よいお年をお過ごしください!
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
今年最後の浮世絵メルマガになります。最後までお付き合いください!
今月のラインナップ
*****************************
冬期休暇のお知らせ
特集:忠臣蔵
新入荷作品:広重、国芳、吉田博等
この展覧会に行ってみたい!:「大浮世絵展」
今月の役者絵:役者見立東海道五十三駅 岡崎駅 政右衛門
*****************************
■ 冬期休暇のお知らせ ■
誠に勝手ながら、12月28日(土)から1月5日(日)まで秋華洞は冬期休業とさせていただきます。
ご質問等の返事は6日以降になります。あらかじめご了承ください。
■ 特集 忠臣蔵 ■
思い起こせば、ちょうど1年前の今頃、日本語バージョンの浮世絵ぎゃらりい秋華洞が立ち上がったのです。
今日は最も多く描かれている浮世絵の話題です。
先週の金曜日から秋華洞では展覧会「史上最強のエンターテイメント 仮名手本忠臣蔵の世界」を開催中です。
忠臣蔵関連の浮世絵だけを集めた展覧会です。
いわゆる忠臣蔵は元禄赤穂事件を大胆に脚色したフィクションで、
歌舞伎、浄瑠璃、映画、浪曲など様々な形で広まっていますが、
やはり、これほどまでに日本中に浸透したきっかけは「歌舞伎」の力が大きかったのではないでしょうか?
歌舞伎座の新開場こけら落とし公演は、11月12月が連続で「仮名手本忠臣蔵」です。この作品が抜群の人気を誇っているわけはいろいろありますが、その一つは個性豊かな登場人物もその要因のひとつでしょう。
そんな一人が五段目に登場する「斧定九郎(おのさだくろう)」です。
歌舞伎公演では11月は尾上松緑さんが、12月は中村獅童さんが演じています。実はこの役は大変な悪者。
歌舞伎でいう「色悪(いろあく)」、残酷で人殺しも平気な役として描かれています。
登場して10分ほどで殺されてしまうのですが、その存在感は十分。浮世絵にも数々描かれていますし、以前にはこの「斧定九郎」に浮世絵だけを集めた展覧会が開かれたこともあります!
(2010年に平木浮世絵美術館でひらかれた「忠臣蔵‐五段目・斧定九郎」です。)
もともと山賊のようないでたちだった定九郎の役でしたが、
江戸時代中村仲蔵をいう役者が妙見参りの帰りに浪人に会い、
五十日鬘(五十日伸びきった感じの髪)に破れ傘、白塗りの顔、黒羽二重に朱塗りの刀というスタイルを考案、
それは今に受け継がれています。
今回の展覧会にも定九郎の作品が展示されています。
「豊国Ⅲ / 国貞 役者見立東海道五十三駅 土山・水口間 おほの 定九郎」
トレードマークの破れ蛇の目傘、白塗りの顔、黒羽二重です。
「国貞Ⅱ 浄瑠璃忠臣蔵 四段目・五段目」
こちらは国立劇場で今月上演されている「忠臣蔵形容画合」のチラシにも使われています。
仮名手本忠臣蔵はもともと人形浄瑠璃が先で定九郎は人形、役者が人形遣いに扮しています。
このほか、上方絵、芳滝の忠臣蔵三段目。
浮絵の忠臣蔵など、様々な描き方の忠臣蔵をご紹介しています。
展覧会は入場無料で明日まで開催しています。
■ 新入荷作品 ■
「名所江戸百景 京橋竹がし」広重
「源頼光酒呑童子を討つ図」国芳
「武内宿禰」国芳
「婦人十二ヶ月」周延
「三保より見た春の富士」石川寅治
「浮世十二ヶ月」月耕
「瀬戸内海集 光る海」吉田博
「春野薄雪」(春画)英泉
このほかにも多数ございます。お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
■この展覧会に行ってみたい!■
やっぱり、年明けの浮世絵展といえばこれ!
「大浮世絵展」江戸東京博物館
2014年1月2日~3月2日
ザ・浮世絵展ともいえる豪華版の展覧会。
キャッチコピーは「あなたに見たい浮世絵に会えます」
写楽や歌麿、見返り美人。教科書のあの作品に会えるわけですね。
今回は東京を皮切りに、名古屋、山口を巡回するそうです。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
先日浮世絵の専門美術館、太田記念美術館の「幕末の見立絵」に行ってきました。
そこで見どころとして紹介されていた作品です。
「豊国Ⅲ / 国貞 役者見立東海道五十三駅 岡崎駅 政右衛門」
描かれているのは「伊賀越道中双六」など歌舞伎の「伊賀越もの」に登場する唐木政右衛門。
(実際には荒木又右衛門。当時はそのままの名前では歌舞伎に出来なかった。)
実はこれ、7000枚も売れた大ベストセラー作品なのです。
ちょうどこの浮世絵が出される数ヶ月前、ここに描かれている人気役者、四代目中村歌右衛門がなくなっており、
名優を偲んだファン達がこぞって買い求めたと思われます。
ちなみに「岡崎」がテーマでもう一枚は政右衛門の女房であるお谷が描かれています。
「豊国Ⅲ / 国貞役者見立五十三駅 岡崎其ノ二 政右衛門女房お谷」
キャッチコピーは「あなたに見たい浮世絵に会えます」
写楽や歌麿、見返り美人。教科書のあの作品に会えるわけですね。
今回は東京を皮切りに、名古屋、山口を巡回するそうです。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
先日浮世絵の専門美術館、太田記念美術館の「幕末の見立絵」に行ってきました。
そこで見どころとして紹介されていた作品です。
「豊国Ⅲ / 国貞 役者見立東海道五十三駅 岡崎駅 政右衛門」
描かれているのは「伊賀越道中双六」など歌舞伎の「伊賀越もの」に登場する唐木政右衛門。
(実際には荒木又右衛門。当時はそのままの名前では歌舞伎に出来なかった。)
実はこれ、7000枚も売れた大ベストセラー作品なのです。
ちょうどこの浮世絵が出される数ヶ月前、ここに描かれている人気役者、四代目中村歌右衛門がなくなっており、
名優を偲んだファン達がこぞって買い求めたと思われます。
ちなみに「岡崎」がテーマでもう一枚は政右衛門の女房であるお谷が描かれています。
「豊国Ⅲ / 国貞役者見立五十三駅 岡崎其ノ二 政右衛門女房お谷」
編集後記
3号の秋華洞浮世絵メルマガはいかがだったでしょうか。今年一年お世話になりました。
秋華洞は誠に勝手ながら、28日から1月5日までお休みをいただきます。
その間、浮世絵ぎゃらりい秋華洞ではオーダーは受け付けますが、
発送、質問への返事は6日以降になりますので、あらかじめご了承ください。
それでは、皆様よいお年をお過ごしください!
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art