こんにちは。浮世絵担当の山田です。
銀座の柳の柔らかな緑がすがすがしい日々です。
ゴールデンウィークも間もなくです。みなさんはいかがお過ごしですか?
<ゴールデンウィーク休暇のお知らせ>
誠に勝手ながら、2014年4月29日(火)〜5月6日(火)をゴールデンウィーク休業とさせていただきます。
メール・ホームページからのお問い合わせに対するご返答は7日以降のご連絡となります。
ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
今月のラインナップ
*****************************
特集:相撲絵
新入荷作品:歌麿、北斎など
この展覧会に行ってみたい!:サントリー美術館
今月の役者絵:壽靱猿(ことぶきうつぼざる)」。
*****************************
来月11日から大相撲5月場所が始まります。来場所の話題は何と言っても新横綱「鶴竜」。
今日は浮世絵の人気ジャンル、相撲絵の特集です。
相撲の歴史は1000年以上前にさかのぼり、天皇の前で相撲を取り、その勝敗で吉凶を占った宮廷行事が起源といわれています。
江戸時代になると相撲の興業が盛んに行われました。
相撲は歌舞伎と並んで庶民の楽しみだったのです。
当時、力士は「一年を二十日で過ごす、良い男」と言われていました。力士は1年に実働たったの20日。
それは寺社が修復費用を集めるための「勧進相撲」は春と秋の10日ずつだったからです。
その主な会場が「回向院」。
広重「名所江戸百景 両国向島回向院元柳橋」
櫓の上に描かれた太鼓は相撲のはじめを知らせるための「寄せ太鼓」です。
こちらは常陸山と梅ノ谷(梅ヶ谷)の一戦。
玉波「相撲絵」
二人は当時のライバル。1903年5月場所に全勝同士でぶつかり、その後横綱に同時昇進しています。
その頃、横綱というのは称号にすぎませんでしたが、二人の昇進以後、正式に地位として確立されたそうです。
ちなみに常陸山や渡米してルーズベルト大統領と会談、ホワイトハウスで土俵入りしたこともあるとか。
また、梅ノ谷(梅ヶ谷)は雲竜型の横綱土俵入りを完成させました。
さて、鶴竜は71代の横綱ですが、初代は?
答えは明石志賀之助。その身長は八尺二寸といわれていたそうですが、一尺を30.0センチとすると...!
こちらは神話の時代から江戸時代の力士を一同に描いたものです。
芳幾 「大日本大相撲勇力関取鏡」
日本書紀に登場する相撲の始祖、「野見宿称之命」と「当麻蹴速之命」がにらみあっている貴重な場面も・・・。
最近の大相撲はいろいろなチケットが販売されているようです。
朝稽古チケットや親方と記念撮影チケットなど。
一度生の迫力を体験してみてはいかがですか?
■ 新入荷作品 ■
歌麿「頭そり」
北斎「諸国名橋奇覧 錦帯橋」
広重 「富士三十六景 東都佃沖」
広重 「音曲世界合」
川瀬巴水 「旅みやげ第三集 周防錦帯橋」
山本昇雲 「今すがた 花やしき」
春画多数入荷しました!
このほかにも多数ございます。
サイトはほぼ毎日更新していますので、お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
のぞいてびっくり江戸絵画
−科学の眼、視覚のふしぎ−
於:サントリー美術館 〜5月11日まで
ゆがんだ画像を円筒状のものに投影すると正常な姿に見える「鞘絵」や
おなじみの国芳のはめ絵や影絵も多く展示されます。遊びの要素も満載ですから、
お子さんやお孫さんと一緒に行かれても楽しいかと思います。
司馬江漢の作品や浮絵も見ることができますから、浮世絵ファンの方にももちろんお勧めです!
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国政 Ⅳ 「役者絵」
歌舞伎座も新開場から早1年。その賑わいは衰えません。
今月の話題の一つは坂東三津五郎さんの病気からの復帰。
復帰を祝う演目はこの浮世絵の「壽靱猿(ことぶきうつぼざる)」。
この演目は踊の神様と言われた7代目三津五郎(曽祖父)の得意演目で代々受け継いできた「お家芸」です。
矢を入れる「靱」に使うため、猿を探していた女大名と奴橘平。
そこに猿曳寿太夫と小猿が登場して事件は起きます。あやうく殺されそうになる小猿と猿曳の嘆き、
そんな中、健気に芸を見せる小猿に女大名は・・・。
「待ってました!」の声が飛び交う歌舞伎座は復帰のお祝いムードに包まれていました。
編集後記
旅行シーズンのためか、海外からのお客様がお見えになる機会が増えました。
今日も、ヨーロッパから留学中の娘さんを訪ねて来日中の方が来店。
お目当ての広重作品はなんと同じ日の数時間前に売れてしまっていたのですが、(そんなこともあるのです・・・。)
他の広重作品を気に入っていただき、ご購入されました。
海外の方にも広重作品、浮世絵の素晴らしさを知っていただけるのは本当にうれしいです!
散歩にも心地よい季節になりました。皆さんもぜひ、銀ブラついでに秋華洞のギャラリーにもお越しください。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00〜18:00
日・祝 11:00〜18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
銀座の柳の柔らかな緑がすがすがしい日々です。
ゴールデンウィークも間もなくです。みなさんはいかがお過ごしですか?
<ゴールデンウィーク休暇のお知らせ>
誠に勝手ながら、2014年4月29日(火)〜5月6日(火)をゴールデンウィーク休業とさせていただきます。
メール・ホームページからのお問い合わせに対するご返答は7日以降のご連絡となります。
ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
今月のラインナップ
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特集:相撲絵
新入荷作品:歌麿、北斎など
この展覧会に行ってみたい!:サントリー美術館
今月の役者絵:壽靱猿(ことぶきうつぼざる)」。
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来月11日から大相撲5月場所が始まります。来場所の話題は何と言っても新横綱「鶴竜」。
今日は浮世絵の人気ジャンル、相撲絵の特集です。
相撲の歴史は1000年以上前にさかのぼり、天皇の前で相撲を取り、その勝敗で吉凶を占った宮廷行事が起源といわれています。
江戸時代になると相撲の興業が盛んに行われました。
相撲は歌舞伎と並んで庶民の楽しみだったのです。
当時、力士は「一年を二十日で過ごす、良い男」と言われていました。力士は1年に実働たったの20日。
それは寺社が修復費用を集めるための「勧進相撲」は春と秋の10日ずつだったからです。
その主な会場が「回向院」。
広重「名所江戸百景 両国向島回向院元柳橋」
櫓の上に描かれた太鼓は相撲のはじめを知らせるための「寄せ太鼓」です。
こちらは常陸山と梅ノ谷(梅ヶ谷)の一戦。
玉波「相撲絵」
二人は当時のライバル。1903年5月場所に全勝同士でぶつかり、その後横綱に同時昇進しています。
その頃、横綱というのは称号にすぎませんでしたが、二人の昇進以後、正式に地位として確立されたそうです。
ちなみに常陸山や渡米してルーズベルト大統領と会談、ホワイトハウスで土俵入りしたこともあるとか。
また、梅ノ谷(梅ヶ谷)は雲竜型の横綱土俵入りを完成させました。
さて、鶴竜は71代の横綱ですが、初代は?
答えは明石志賀之助。その身長は八尺二寸といわれていたそうですが、一尺を30.0センチとすると...!
こちらは神話の時代から江戸時代の力士を一同に描いたものです。
芳幾 「大日本大相撲勇力関取鏡」
日本書紀に登場する相撲の始祖、「野見宿称之命」と「当麻蹴速之命」がにらみあっている貴重な場面も・・・。
最近の大相撲はいろいろなチケットが販売されているようです。
朝稽古チケットや親方と記念撮影チケットなど。
一度生の迫力を体験してみてはいかがですか?
■ 新入荷作品 ■
歌麿「頭そり」
北斎「諸国名橋奇覧 錦帯橋」
広重 「富士三十六景 東都佃沖」
広重 「音曲世界合」
川瀬巴水 「旅みやげ第三集 周防錦帯橋」
山本昇雲 「今すがた 花やしき」
春画多数入荷しました!
このほかにも多数ございます。
サイトはほぼ毎日更新していますので、お探しの品がある場合は遠慮なくご連絡下さい。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
のぞいてびっくり江戸絵画
−科学の眼、視覚のふしぎ−
於:サントリー美術館 〜5月11日まで
ゆがんだ画像を円筒状のものに投影すると正常な姿に見える「鞘絵」や
おなじみの国芳のはめ絵や影絵も多く展示されます。遊びの要素も満載ですから、
お子さんやお孫さんと一緒に行かれても楽しいかと思います。
司馬江漢の作品や浮絵も見ることができますから、浮世絵ファンの方にももちろんお勧めです!
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国政 Ⅳ 「役者絵」
歌舞伎座も新開場から早1年。その賑わいは衰えません。
今月の話題の一つは坂東三津五郎さんの病気からの復帰。
復帰を祝う演目はこの浮世絵の「壽靱猿(ことぶきうつぼざる)」。
この演目は踊の神様と言われた7代目三津五郎(曽祖父)の得意演目で代々受け継いできた「お家芸」です。
矢を入れる「靱」に使うため、猿を探していた女大名と奴橘平。
そこに猿曳寿太夫と小猿が登場して事件は起きます。あやうく殺されそうになる小猿と猿曳の嘆き、
そんな中、健気に芸を見せる小猿に女大名は・・・。
「待ってました!」の声が飛び交う歌舞伎座は復帰のお祝いムードに包まれていました。
編集後記
旅行シーズンのためか、海外からのお客様がお見えになる機会が増えました。
今日も、ヨーロッパから留学中の娘さんを訪ねて来日中の方が来店。
お目当ての広重作品はなんと同じ日の数時間前に売れてしまっていたのですが、(そんなこともあるのです・・・。)
他の広重作品を気に入っていただき、ご購入されました。
海外の方にも広重作品、浮世絵の素晴らしさを知っていただけるのは本当にうれしいです!
散歩にも心地よい季節になりました。皆さんもぜひ、銀ブラついでに秋華洞のギャラリーにもお越しください。
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
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平日 10:00〜18:00
日・祝 11:00〜18:00
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