こんにちは。浮世絵担当の山田です。
最近ぐっと朝晩冷え込む日が増えてきましたね。
電車の中でもマスクの方が目立ちます。皆さんお体に気をつけてくださいね。
わたしは秋のおいしいものを食べて、風邪を吹き飛ばしたいと思います。
先日、食べたおいしいものは「マツタケのピザ」。
皆さんはこの秋、どんな秋の味覚を食べましたか?
今月のラインナップ
*****************************
特集:展覧会「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
新入荷作品:小林清親 「柳原夜雨」ほか
この展覧会に行ってみたい!:「肉筆浮世絵 美の競艶」
今月の役者絵: 国周 俳優見立給金競
*****************************
秋華洞は浮世絵も扱う画廊として毎年役者絵展を開催しています。
今回は浮世絵だけでなく肉筆、役者自身の書、若手作家の作品も集めた展覧会、
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」を開催中です。
秋華洞は歌舞伎座、新橋演舞場も徒歩圏内。
開催日当日にも新橋演舞場で公演中の「ワンピース」を
たった今観てきたという女性お二人が展覧会の看板をみて立ち寄ってくださいました。
漫画を題材にした歌舞伎を言うことで話題を呼んでいる「ワンピース」。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/images/shinbashi_20151011fb.jpg?html
私も先日観て来ました!ルフィーの手が伸びたり、(どんな演出家は見てのお楽しみ!)
会場で観客からの手拍子が沸き起こるなど、新しいこと尽くめ。
実は漫画のワンピースはまったく読んだ事がなかったのですが、宙乗りあり、
本水(ほんみず。舞台上での本物の水を使った演出。)での立ち回りありの大スペクタクルで多いに楽しめました。
本水といえば、展覧会でもそうした演出の浮世絵を展示しています。
豊国Ⅲ (国貞) 「神田川の与吉」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-400/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e-Carp
嘉永2(1849)年6月上演の『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』の一場面です。
水中で役者が鯉の精と格闘する演出は「鯉つかみ」と呼ばれ、
本水を用いたことから夏芝居の一趣向として好まれました。
実際の舞台に登場するのは鯉のぬいぐるみですが、
本図に描かれるのはまるで生きているかのような巨大な鯉です。
また、人気演目を題材にした作品も展示しています。
須田剋太「民谷伊右衛門」
http://www.syukado.jp/list/work/002340.html
東海道四谷怪談といえばお岩さん。伊右衛門はお岩の夫で実はこちらのほうが主役なのです。
「二枚目(にまいめ)」の色男でありながら妻のお岩を死に至らせる悪人として描かれ、「色悪(いろあく)」とよばれる役柄の代表的な役として知られています。
たたずんでいるだけの姿ですが、ぞくっとするようなこわさが漂っています。
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
会期:10月27日(火)~11月5日(木) 場所:ぎゃらりい秋華洞
時間: 10:00~18:00(平日) 11:00~18:00(日・祝)
入場無料・展示販売いたします。
http://syukado.jp/feature/2015/10/kabuki.html
展覧会は来週木曜日までです。ぜひお越しください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「名所江戸百景 鎧の渡し小網町」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-439/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Yoroi-Ferry--Koami-cho-
広重 「富士三十六景 東都両国」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-440/Hiroshige/Thirty-six-Famous-Views-of-Mt.Fuji--Ryogoku
広重「名所江戸百景 名所江戸百景 日本橋雪晴」
広重「名所雪月花 多満川秋の月あゆ猟の図」
国芳「鷲ノ尾三郎一の谷鵯越の案内者となる図」
小林清親 「柳原夜雨」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-454/Kobayashi-Kiyochika/Night-Rain-at-Yanagihara
小林清親「大川岸一之橋遠景」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-430/Kobayashi-Kiyochika/Distant-View-of-the-Bridge-Ichinohashi--from-the-Embankment-of-Sumida-River
川瀬巴水「大宮氷川公園」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-445/Kawase-Hasui/Hikawa-Park-in-Omiya
ほか、
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
シカゴ ウェストンコレクション
「肉筆浮世絵 美の競艶」
浮世絵師が描いた江戸美人100選
上野の森美術館
2015年11月20日(金)~2016年1月17日(日)
http://weston.exhn.jp/index.html
これだけの数の肉筆浮世絵が集まる機会はなかなかないと思います。
展覧会HPでも美女が勢揃い。今から楽しみです!
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国周 俳優見立給金競
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-254/Kunichika/Yakusha-e
歌舞伎役者のランキングを示したもので、役者のランクを給金(架空の値段)で示しています。
日本人は昔からランキングが好きなんですね。
勧進元として中央に描かれているのは九代目市川団十郎。
八犬伝の犬山道節に扮しています。
市川宗家といえば、11月1日から始まる「吉例顔見世大歌舞伎」は十一世市川團十郎五十年祭、
十一世の孫の海老蔵さんが十一世の当たり役「若き日の信長」に挑むほか、
海老蔵さんの息子、堀越勸玄さんが初お目見えするそうです。(2歳8ヶ月だとか!)
【編集後記】
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
2015年もあと2ヶ月。早いですね。今年は錦絵誕生250年の他に、新版画誕生100年など浮世絵にとって節目の年でした。来月発行予定のカタログではその新版画の特集をする予定です。こちらもお楽しみに。
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
最近ぐっと朝晩冷え込む日が増えてきましたね。
電車の中でもマスクの方が目立ちます。皆さんお体に気をつけてくださいね。
わたしは秋のおいしいものを食べて、風邪を吹き飛ばしたいと思います。
先日、食べたおいしいものは「マツタケのピザ」。
皆さんはこの秋、どんな秋の味覚を食べましたか?
今月のラインナップ
*****************************
特集:展覧会「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
新入荷作品:小林清親 「柳原夜雨」ほか
この展覧会に行ってみたい!:「肉筆浮世絵 美の競艶」
今月の役者絵: 国周 俳優見立給金競
*****************************
秋華洞は浮世絵も扱う画廊として毎年役者絵展を開催しています。
今回は浮世絵だけでなく肉筆、役者自身の書、若手作家の作品も集めた展覧会、
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」を開催中です。
秋華洞は歌舞伎座、新橋演舞場も徒歩圏内。
開催日当日にも新橋演舞場で公演中の「ワンピース」を
たった今観てきたという女性お二人が展覧会の看板をみて立ち寄ってくださいました。
漫画を題材にした歌舞伎を言うことで話題を呼んでいる「ワンピース」。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/images/shinbashi_20151011fb.jpg?html
私も先日観て来ました!ルフィーの手が伸びたり、(どんな演出家は見てのお楽しみ!)
会場で観客からの手拍子が沸き起こるなど、新しいこと尽くめ。
実は漫画のワンピースはまったく読んだ事がなかったのですが、宙乗りあり、
本水(ほんみず。舞台上での本物の水を使った演出。)での立ち回りありの大スペクタクルで多いに楽しめました。
本水といえば、展覧会でもそうした演出の浮世絵を展示しています。
豊国Ⅲ (国貞) 「神田川の与吉」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-400/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e-Carp
嘉永2(1849)年6月上演の『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』の一場面です。
水中で役者が鯉の精と格闘する演出は「鯉つかみ」と呼ばれ、
本水を用いたことから夏芝居の一趣向として好まれました。
実際の舞台に登場するのは鯉のぬいぐるみですが、
本図に描かれるのはまるで生きているかのような巨大な鯉です。
また、人気演目を題材にした作品も展示しています。
須田剋太「民谷伊右衛門」
http://www.syukado.jp/list/work/002340.html
東海道四谷怪談といえばお岩さん。伊右衛門はお岩の夫で実はこちらのほうが主役なのです。
「二枚目(にまいめ)」の色男でありながら妻のお岩を死に至らせる悪人として描かれ、「色悪(いろあく)」とよばれる役柄の代表的な役として知られています。
たたずんでいるだけの姿ですが、ぞくっとするようなこわさが漂っています。
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
会期:10月27日(火)~11月5日(木) 場所:ぎゃらりい秋華洞
時間: 10:00~18:00(平日) 11:00~18:00(日・祝)
入場無料・展示販売いたします。
http://syukado.jp/feature/2015/10/kabuki.html
展覧会は来週木曜日までです。ぜひお越しください。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
広重「名所江戸百景 鎧の渡し小網町」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-439/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Yoroi-Ferry--Koami-cho-
広重 「富士三十六景 東都両国」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-440/Hiroshige/Thirty-six-Famous-Views-of-Mt.Fuji--Ryogoku
広重「名所江戸百景 名所江戸百景 日本橋雪晴」
広重「名所雪月花 多満川秋の月あゆ猟の図」
国芳「鷲ノ尾三郎一の谷鵯越の案内者となる図」
小林清親 「柳原夜雨」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-454/Kobayashi-Kiyochika/Night-Rain-at-Yanagihara
小林清親「大川岸一之橋遠景」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-430/Kobayashi-Kiyochika/Distant-View-of-the-Bridge-Ichinohashi--from-the-Embankment-of-Sumida-River
川瀬巴水「大宮氷川公園」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-445/Kawase-Hasui/Hikawa-Park-in-Omiya
ほか、
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
シカゴ ウェストンコレクション
「肉筆浮世絵 美の競艶」
浮世絵師が描いた江戸美人100選
上野の森美術館
2015年11月20日(金)~2016年1月17日(日)
http://weston.exhn.jp/index.html
これだけの数の肉筆浮世絵が集まる機会はなかなかないと思います。
展覧会HPでも美女が勢揃い。今から楽しみです!
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
国周 俳優見立給金競
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-254/Kunichika/Yakusha-e
歌舞伎役者のランキングを示したもので、役者のランクを給金(架空の値段)で示しています。
日本人は昔からランキングが好きなんですね。
勧進元として中央に描かれているのは九代目市川団十郎。
八犬伝の犬山道節に扮しています。
市川宗家といえば、11月1日から始まる「吉例顔見世大歌舞伎」は十一世市川團十郎五十年祭、
十一世の孫の海老蔵さんが十一世の当たり役「若き日の信長」に挑むほか、
海老蔵さんの息子、堀越勸玄さんが初お目見えするそうです。(2歳8ヶ月だとか!)
【編集後記】
秋華洞 浮世絵担当 山田亜紀子
2015年もあと2ヶ月。早いですね。今年は錦絵誕生250年の他に、新版画誕生100年など浮世絵にとって節目の年でした。来月発行予定のカタログではその新版画の特集をする予定です。こちらもお楽しみに。
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
Leave a comment