明けましておめでとうございます。
浮世絵担当の山田です。
今年も浮世絵にまつわるエピソードや展覧会情報をご紹介していきますので、
どうぞよろしくお願いします。
今月のラインナップ
*****************************
特集: 雪景色の浮世絵あれこれ
新入荷作品:北斎、広重、巴水など
*****************************
今年は暖冬と思いきや、東京地方、今週はいきなり積雪でのスタートになりました。
そこで、「雪景色」の浮世絵を集めてみました。
広重晩年の傑作からは雪の白さがまぶしいこちら。
広重「名所江戸百景 日本橋雪晴」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-469/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Clearing-after-Snow
シリーズ1景目をかざるこちらの作品は富士山、朝日、江戸城も描かれ、
エネルギーに満ち溢れた作品です。
橋の上には東海道を上ろうとする大名行列が。
英泉との共作の街道物からはこの作品。
広重 「木曽街道六拾九次之内 大井」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-168/Hiroshige/Sixty-nine-Stations-of-Kiso-Kaido--Oi
描かれているのは甚平坂付近。右手の松の木の後方の山は恵那山。
左の手前は笠置山でその奥に木曽の山々が見えます。
日が暮れ、しんしんと雪が降る中、先を急ぐ人々。
降る雪の表現に胡粉や鉛白を使っていたそうです。
なんだか寒さより、あったかさを感じさせる雪景色はこちら。
広重二代「名所江戸百景 びくにはし雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-011/Hiroshige-II/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Bikuni-Bridge-in-Snow
まず、左手にある大きい看板「山くじら」。
これは猪の肉のことで、鍋にして出していたそうです。
そして、右手にある店は○やき、十三里と看板があるのは、焼き芋屋。
芋を切ると丸型になり、
味は栗(九里)より(四里)うまいということで、
九里と四里を合わすと「十三里」という洒落なのです。
さらに、天秤で箱をかついでいるのは「おでん屋」とか。
なんとなく人が集まってきそうな暖かい雰囲気。
冷たい雪も暖かい冬の味覚を味わう演出?
こちらも広重二代の雪の名品。
広重二代 「東都三十六景 霞ヶ関雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-02/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Kasumigaseki-in-Snow
広重二代 東都三十六景 湯しま天神
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-01/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Yushima-Shrine
雪といえば、川瀬巴水も多く描いています。
中でも有名なのが、
川瀬巴水「芝増上寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-583/Kawase-Hasui/Snow-at-Zojoji-Temple--Shiba
巴水の作品の中でも一番多く、3000枚は売れたとも言われる人気作。
雪の白と増上寺の赤のコントラストが絶妙です。
雪景色は巴水の作品の中でも人気モチーフ、このほかにも沢山あります。
「冨士乃雪晴(田子乃浦)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-02/Kawase-Hasui/Mt.-Fuji-in-the-Snow
「神戸長田神社(八雲橋)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-01/Kawase-Hasui/Nagata-Shrine-in-Kobe
「雪乃向島」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-434/Kawase-Hasui/Mukojima-in-the-Snow
こうやって色々見ていると「雪景色」と一言で言ってもさまざまな表情があることが分かります。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
北斎「仮名手本忠臣蔵 十一段」
「東海道五十三次 吉原」
広重「京都名所之内 嶋原出口之柳」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-561/Hiroshige/Famous-Views-of-Kyoto--Willow-of-Shimabara
広重「東海道五十三次之内 宮」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-577/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Miya
広重「名所江戸百景 日本橋江戸ばし」
広重「六十余州名所図会 隠岐 焚火の社」
国芳「義経十九臣」
貞房「東都両国夕涼ミ図」
芳年「勇の寿 河原崎権十郎」
「月百姿 烟中月」
「本朝武者鏡 二位の尼」
巴水「根津権現の雪」
「木場の雪」
「井之頭の春の夜」
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
http://jp.japanese-finearts.com/index.php
■この展覧会に行ってみたい!■
さて、今回は秋華洞の展覧会をご紹介します。
江戸から東京へ~広重・清親を中心に~
2016年2月5日(金)~15日(月) 会期中無休
場所:ぎゃらりい秋華洞
※ 展示・販売いたします。
http://www.syukado.jp/feature/2016/02/edo-tokyo.html
浮世絵はその時代の風俗や風景を描きだしています。
江戸から東京へその呼び名が変わる歴史の流れの中で、
人々の暮らしや風景はどう変わっていったのでしょうか?
「上野」「両国」「芝」など街ごとに「江戸」、「東京」の浮世絵で見ていきます。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
三代豊国(国貞)「日本駄右衛門 澤むら訥升」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-241/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e--Nippon-Daemon
羽子板に描かれたお正月らしい図柄です。
日本駄右衛門は今月国立劇場で上演中の「小春穏沖津白浪―小狐礼三―」、新橋演舞場で上演中の「白浪五人男」の登場人物で、大盗賊なのです。
【編集後記】
新春、1本目のメルマガをお届けしました。
浮世絵の展覧会については2月に風景画の展覧会を予定していますが、
そのほかにも色々なテーマで開催したいと思います!ぜひお楽しみに。
浮世絵担当 山田亜紀子
************************************
浮世絵ぎゃらりい秋華洞
http://jp.japanese-finearts.com/
株式会社秋華洞
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
TEL 03-3569-3620 FAX 03-3569-3621
E-mail info@syukado.jp
営業時間
平日 10:00~18:00
日・祝 11:00~18:00
秋華洞スタッフブログ
http://www.aojc.co.jp/staff_blog/
*おんらいんぎゃらりい秋華洞(日本画のコンテンツ満載です)
http://www.syukado.jp
*Facebook
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art
浮世絵担当の山田です。
今年も浮世絵にまつわるエピソードや展覧会情報をご紹介していきますので、
どうぞよろしくお願いします。
今月のラインナップ
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特集: 雪景色の浮世絵あれこれ
新入荷作品:北斎、広重、巴水など
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今年は暖冬と思いきや、東京地方、今週はいきなり積雪でのスタートになりました。
そこで、「雪景色」の浮世絵を集めてみました。
広重晩年の傑作からは雪の白さがまぶしいこちら。
広重「名所江戸百景 日本橋雪晴」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-469/Hiroshige/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Clearing-after-Snow
シリーズ1景目をかざるこちらの作品は富士山、朝日、江戸城も描かれ、
エネルギーに満ち溢れた作品です。
橋の上には東海道を上ろうとする大名行列が。
英泉との共作の街道物からはこの作品。
広重 「木曽街道六拾九次之内 大井」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-89-168/Hiroshige/Sixty-nine-Stations-of-Kiso-Kaido--Oi
描かれているのは甚平坂付近。右手の松の木の後方の山は恵那山。
左の手前は笠置山でその奥に木曽の山々が見えます。
日が暮れ、しんしんと雪が降る中、先を急ぐ人々。
降る雪の表現に胡粉や鉛白を使っていたそうです。
なんだか寒さより、あったかさを感じさせる雪景色はこちら。
広重二代「名所江戸百景 びくにはし雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-011/Hiroshige-II/One-Hundred-Famous-Views-of-Edo--Bikuni-Bridge-in-Snow
まず、左手にある大きい看板「山くじら」。
これは猪の肉のことで、鍋にして出していたそうです。
そして、右手にある店は○やき、十三里と看板があるのは、焼き芋屋。
芋を切ると丸型になり、
味は栗(九里)より(四里)うまいということで、
九里と四里を合わすと「十三里」という洒落なのです。
さらに、天秤で箱をかついでいるのは「おでん屋」とか。
なんとなく人が集まってきそうな暖かい雰囲気。
冷たい雪も暖かい冬の味覚を味わう演出?
こちらも広重二代の雪の名品。
広重二代 「東都三十六景 霞ヶ関雪中」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-02/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Kasumigaseki-in-Snow
広重二代 東都三十六景 湯しま天神
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-91-034-01/Hiroshige-II/Thirty-six-Views-of-Eastern-Capital--Yushima-Shrine
雪といえば、川瀬巴水も多く描いています。
中でも有名なのが、
川瀬巴水「芝増上寺」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-583/Kawase-Hasui/Snow-at-Zojoji-Temple--Shiba
巴水の作品の中でも一番多く、3000枚は売れたとも言われる人気作。
雪の白と増上寺の赤のコントラストが絶妙です。
雪景色は巴水の作品の中でも人気モチーフ、このほかにも沢山あります。
「冨士乃雪晴(田子乃浦)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-02/Kawase-Hasui/Mt.-Fuji-in-the-Snow
「神戸長田神社(八雲橋)」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-395-01/Kawase-Hasui/Nagata-Shrine-in-Kobe
「雪乃向島」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-434/Kawase-Hasui/Mukojima-in-the-Snow
こうやって色々見ていると「雪景色」と一言で言ってもさまざまな表情があることが分かります。
■ 新入荷作品 ■
浮世絵の新着作品をご紹介します。
北斎「仮名手本忠臣蔵 十一段」
「東海道五十三次 吉原」
広重「京都名所之内 嶋原出口之柳」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-561/Hiroshige/Famous-Views-of-Kyoto--Willow-of-Shimabara
広重「東海道五十三次之内 宮」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-577/Hiroshige/Fifty-three-Stations-of-the-Tokaido--Miya
広重「名所江戸百景 日本橋江戸ばし」
広重「六十余州名所図会 隠岐 焚火の社」
国芳「義経十九臣」
貞房「東都両国夕涼ミ図」
芳年「勇の寿 河原崎権十郎」
「月百姿 烟中月」
「本朝武者鏡 二位の尼」
巴水「根津権現の雪」
「木場の雪」
「井之頭の春の夜」
この他にも新着作品、多数入荷しています。サイトは毎日更新していますので、
ぜひ、チェックしてみてください!
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これは新着作品のごく一部です。浮世絵ぎゃらりい秋華洞では新着作品を毎日アップ!
ぜひ、ご覧ください。
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■この展覧会に行ってみたい!■
さて、今回は秋華洞の展覧会をご紹介します。
江戸から東京へ~広重・清親を中心に~
2016年2月5日(金)~15日(月) 会期中無休
場所:ぎゃらりい秋華洞
※ 展示・販売いたします。
http://www.syukado.jp/feature/2016/02/edo-tokyo.html
浮世絵はその時代の風俗や風景を描きだしています。
江戸から東京へその呼び名が変わる歴史の流れの中で、
人々の暮らしや風景はどう変わっていったのでしょうか?
「上野」「両国」「芝」など街ごとに「江戸」、「東京」の浮世絵で見ていきます。
■ 今月の役者絵 ■
秋華洞は歌舞伎座から一番近い浮世絵商。
役者絵の在庫の中からおすすめの役者絵をピックアップしてご紹介します。
三代豊国(国貞)「日本駄右衛門 澤むら訥升」
http://jp.japanese-finearts.com/item/list2/A1-90-241/Toyokuni-III-(Kunisada)/Yakusha-e--Nippon-Daemon
羽子板に描かれたお正月らしい図柄です。
日本駄右衛門は今月国立劇場で上演中の「小春穏沖津白浪―小狐礼三―」、新橋演舞場で上演中の「白浪五人男」の登場人物で、大盗賊なのです。
【編集後記】
新春、1本目のメルマガをお届けしました。
浮世絵の展覧会については2月に風景画の展覧会を予定していますが、
そのほかにも色々なテーマで開催したいと思います!ぜひお楽しみに。
浮世絵担当 山田亜紀子
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
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